khatti dal
酸っぱいダルです。khattiは、酸っぱい、というくらいの意味のようです。テルグなのかウルドゥなのか、ちょっとわかりません。ウルドゥのようです。
タマリンドを意味する語では無いようですが、タマリンドで酸味をつけるのが一般的なようです。ただ、知り合いのハイデラバード出身のインド人は、タマリンドの代わりにレモンで酸味をつけていました。タマリンドは面倒だから、とのことです。
材料と手順
●マスールダル——1cup
●水——900ml
●トマト——中サイズ1/2個
●ターメリック——小さじ1/8
●チリパウダー——小さじ1/4
●塩——小さじ2
●タマリンドペースト——大さじ3
①マスールダルはざっと洗って、900mlの水に1時間以上つける。圧力鍋に、ダル、トマト、ターメリック、チリパウダー、サラダ油ひとたらし(分量外)を入れ、圧力がかかったら弱火にし、5分間煮て火を止める。
②蓋を開けて、塩とタマリンドを入れて書きまぜ、3分ほど煮込んだら火を止める。
③テンパリングをする。別の小鍋に、サラダ油大さじ1を熱して、クミンシードを入れる。軽く色づいたらホールチリを入れて火から離し、5秒ほど鍋をゆすってから、ダルの鍋にジャッとかける。
カッティダルのポイント
・きっちり酸味をつけるのが最大のポイントです。好みにもよるのですが、しっかり付けたほうがkhatti dalらしいです。酸味を立たせるために、塩味も、きっちりつけます。
・このレシピだと、わりとシャバシャバのダルになります。
・色味は、タマリンドが入るので、黒ずんだ黄色になります。
こういう作り方もあります
・個人的にはトマトも入れなくても良いのですが、それではあんまりなので入れました。お好みで抜いてください。逆に、もっとトマトを入れても良いです。
・青唐辛子、ニンニク、生姜、コリアンダーパウダーなどを入れても良いです。とくにニンニクは、最後のテンパリングに入れて香ばしく仕上げるのも一般的です。また、カレーリーフやパクチーを入れても良いです。このレシピでは、華やかさを出さないために敢えて抜いています。
・粘度は、本当にいろいろで、もったりしたものから、もっとシャバシャバまであります。お好みでどうぞ。
・使うダルは、トゥールダルでも良いです。ここでは、サンバルとの差別化や、なんとなくマスールダルの田舎くさい味が合う気がするので、マスールダルを使っています。二つを混ぜて使っても良いです。
・マスールダルは、浸水させなくても煮られます。煮る時間をすこし長くしてください。
・テンパリングの前に、レモン汁を大さじ1程度入れると、きりっとした酸味になります。酸っぱいのが好きな方はお試しください。また、タマリンドペーストを大さじ5くらいまで増やしても良いです。個人的には、大さじ4くらいが良いところだと思います。
どうやって食べるか・どのように提供するか
・これと、何か簡単な炒め物があれば、それでミールスになります。ここで紹介しているものでは、茄子のヴェプドゥや、ポテトローストなどが良いと思います。ココナッツの入ったポリヤルと言うよりは、スパイシーなものが合います。ノンベジにも合います。
・アーンドラダイニング系列で出てきそうです。それよりも、もっと家庭的な味なので、アーンドラダバに続き、四店舗目を出す際には、本当に家庭的なミールスを出す店にしてほしいです。ダルチャも良いですね。
・スパイスカレーにも使えそうです。酸味のあるダルを作りたいけどサンバルは面倒、という場合、水を500ml程度まで減らして作れば、ねっとりした出来になるので丁度良いです。
酸っぱいものは好きですか?僕は大好きです。
酸っぱいのが好きな方に、いくつかお勧めを紹介します。
酸味と言えばラッサムです。ラッサムの中でも、お坊さんが喜びそうな味です。
カルナータカ州のマイソールのラッサムです。ココナッツやダルやスパイスがごりごり入っている、異色のラッサムです。
タマリンドの酸味と、火を通したキウイの酸味が合わさり、酸味好きにはたまらない味です。
本来はマンゴーを使うところですが、日本では高いのでキウイにしました。