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・アジャンタ麹町
5時起きで飛行機に乗り、10時前には東京に着く。いそいそと開店時間の早いアジャンタ(なんと10時開店!昔は24時間営業だったらしい!)に行くと、あれ?クローズドになっているぞ、と狼狽える。11時開店になったのかな。アジャンタは米で食べるのがベストなのかもしれない。ナンもチャパティもバトゥーレもおいしいから、小麦の誘惑は強いけど、なんとか日本米を選択する。マトンカレーとパラクサブジ。あえてカレーを追加せず、規定のセットで食べることにした。アジャンタは、インド料理であることと、日本のカレーであることが、高度に両立している。日本におけるインド料理レストランの最適解をアジャンタに見出すことができると思う。何回食べても本当にうまい。アジャンタを紹介してくれた師匠(ロンドンで働くそうのすけさん)は、以前一緒に行った時、チャナとアルゴビとバトゥーレを食べていた。さすが、貫禄のある良い注文だなと思った。アジャンタには、貫禄のある注文をする人が結構いる。隣に座ったおじさんは、ランチメニューではない通常サイズのチキンキーマ(相当な量)と大盛りライスを注文して、ワシワシ食べている。すごい。そこまでの凄みはないけど、僕の頼んだ、ライス、マトンカレー、パラクサブジのセットも相当おいしいから、初めて行く人はこの組み合わせを試してみても良いと思う。ご飯はおかわりができる。仕事でなければフルで2杯食べたかった。1.5で我慢した。アジャンタはうまい。何回でも行きたい。
・メルベイユ神楽坂
細い道の両側に、こぼれ落ちそうなほど飲食店が積み上がっている神楽坂は、東京らしさが具現化した場所の一つだと思う。神楽坂をゆっくり歩いて行き、密集度が少し下がったところにメルべイユがある。メルベイユというお菓子の名前がそのまま店名になっている。メルベイユは夢お菓子。メレンゲを生クリームで包み、チョコをまぶしたもの。トリュフを拡張したような構成で、ふわっとしつつ、食べると結構ずっしりとくる。密度のある幸せと、ふわっとした幸せが高度に一体化した夢お菓子。これは世界中で人気になるわけだ。また食べたい。でかいブリオッシュも人気があるらしいけど、これはまあ普通のブリオッシュだった。内装は金がかかっているし店員さんも感じが良い。席に着くと水が出てくるから、ぎりぎり日本人に合わせているけど本当は合わせたくないし、まあこんなもんでええやろ感が出ていて好ましい。水に氷は入っていない。画像を見て貰えばわかるけど、通路に対して椅子が斜めに入りされている。札幌ではまずないであろう席の配置に興奮した。椅子は座りやすいし、席の間も割とゆったりしている。
・サマルカンドテラス 高田馬場
前も来たので、詳しくはそちらを参照のこと。QRコードからのオーダーだったのが、普通に口頭でオーダーを取る方式になっていた。大きい店ではないからそっちの方がいいよね。サマルカンドテラスは、驚くほどおいしいわけではないし、すごく安いわけでも量がすごく多いわけでもないけど、誰かと食事に来るのには、ちょうど良いところだと思う。ちょうど良いから、流行っている。うまいものを出せば客は来る、も本当だけど、それだけでないのよね。内装が可愛いのも良い。以前ランチで食べた時には、割とバキバキだったプロフの米が、シコシコ程度まで柔らかくなっていたのは、作ってから提供までの時間の問題か。メドゥヴィクという、ミルクレープのような見た目のはちみつケーキがすこぶるうまいのでお試しを。多分料理よりデザートの方がハイレベル。僕が甘いものを作らないからわかっていないだけの可能性も大いにある。
・タンジャイミールス幡ヶ谷
日本におけるインド料理の解がアジャンタなら、南インドものはタンジャイミールスだと思っている。日本で作って日本で食べるミールスとしてはタンジャイミールスが一番おいしいと僕は思う。マニア以外の、食べるのが好きな人を連れているときの第一選択肢。ベジミールスを食べて、土曜日限定のチキンビリヤニをシェアした。ビリヤニは結構な量がある。ビリヤニについてくるナスのマサラ(トックthokkuかな)も良かった。チキンは丸鶏から切り出して使っている。さすがでございます。時代は丸鶏。
・HERBS 東京ミッドダウン
でかいケーキを食べたい!という気持ちがしっかり満たされた。六本木駅直結の東京ミッドダウンは余裕のある作りで、人もそこまで多くはなく、入っている店も面白いし、僕のお上りさん気分がすごく満足した。いいよね、東京。ケーキは柔らかくて大きくて、まともな材料の味がした。そして紅茶のレベルが高くてびっくりした。専門店以外でこのランクの紅茶を出しているところには初めて遭遇した。メルベイユの紅茶も悪くはなかったけど、まあ普通で、ハーブスの紅茶は明らかにランクが高いものを使っている。ダージリンは、ブドウのようなマスカテルフレーバー(というらしい)がして、渋みもある程度出しつつ飲みやすい程度になっている。セイロンはウバの湿布臭がある。すごいぞハーブス。これからもよろしくな。
・Byblos Lebanese restaurant 浜松町
レバノン料理のお店。元々は持ち帰りのお菓子屋さんだったらしく、飲食も始めたとかなんとか。ここは、おいしい。店は広くないし、出てくるのには割と時間がかかるけど、なんというか、飲食店としての最適化が進みすぎていないが故の良さがあった。マニア受けだけを狙ったわけでもなく、淡々とやっている感じがある。ピタパンは焼きたてのものが出てくるし、前菜もフレッシュ感がある。いいね。ホームパーティで出てくる料理みたい。米と肉を炊いたものは、米だけは茹でておいて肉と合わせて再加熱かな?と思わなくもないけど、十分おいしい。シシュバラクという、小さい餃子が入ったヨーグルトシチューのようなものを食べた。酸味が強く、すごく好みだった。乳酸菌の酸味、いいよね。デーツケーキはひたすらずっしりと重く甘く、すごかった。全体的に量は少なめだけど、いいものを食べたな!という気持ちになれる。限界の空腹で行くのはおすすめしない。前菜3つとピタパンだけ食べたと思われる皿が隣のテーブルに残されており、いいなと思った。もしかすると一番良い使い方かもしれない。
・ナワブ湯島店
コバタロさんのビリヤニ教室が中止になったので、会場の前で立ち尽くしている方達と一緒にナワブに行った
。歩いて行けるところの方がいいだろうなと思ったのだけど、「俺は俺の行きたいところに行く!来たかったら来い!」の気持ちでいった。おいしかったのだけど、あと2段階くらいはおいしいはずで、多分シェフの問題だろうと思う。誰か僕にナワブのシフト表をください。飲食店難しいな。どうしたらいいの?
・上野 みはし
外まで並んでいても、20分くらい待てば座れる。注文してから出てくるのも早い。みつ豆には、よもぎ餅みたいな濃い緑糸の若桃が載っていた。ほんのり渋みのある桃の缶詰のような味。見た目がね、いいよね。季節のものは嬉しいね。
・ガヤバジ 田原町
この辺りは駅がたくさんあるから、札幌から来た人間にはどのルートで行くかが悩ましい。それもあって、面倒になると僕は歩いていく。歩けば常に最短距離。時間は知らない。8時から15時までの営業で、軽いものも提供している。ミサルパオは、マハラシュートラのものなのかな、強いベジタリアン思想を感じる料理で、豆のカレーにスナックを浮かべて、パンと一緒に食べる。すごくおいしいかと聞かれたら困るのだけど、なんだか茫洋とした味で、また食べたくなる。ココナッツのひねた味がするのは、いかにも西インドのマサラだなと思った。自分で作って食べるとあんまり好きじゃないけど、作ってもらうとおいしいタイプ。プレートには、マッシュした芋のバジが組み込まれていて、これもおいしい。チャイは注文してから作ってくれた。これは結構貴重で、効率性を考えると、飲食店で注文を受けてから作るのは非常に難しい。大抵は作り置き。新大久保のソルマリは注文後してからだったのは、ネパール料理屋だと注文する人間が少ないから作り置きのメリットが小さいからか。驚異的なのは、今はなき品川のサルマティッカビリヤニで、ランチでチャイを頼んだら、多分できたてのものが出てきた。甘味は加えられておらず、砂糖別入れではあったけど、しっかり煮詰められて、茶葉の味も厚く、おいしいチャイだった。お金に困っていないからできる芸当なのかなとも思った。
・エーラジ
おいしかったけど!おいしかったけど!飲食店難しいよなと思いました!以上です!
・タンジャイミールス(2回目)
滞在中2回いくのがお約束になっている気がする。2回行かないとティファンまで辿り着かない。マトンカリドーサを頼んだ。おいしかった。ややしょっぱかったけど。80人分のビリヤニのケータリングをするらしい。たまたま通りかかってご相伴にあずかりたい。
今回はインド料理濃度が低めだった。外食はおいしいし楽しいけど、やっぱり限界もあるよなあと改めて思った。物価が上がっているし、やっぱりホームパーティが良いのではないだろうか。みんなもっと雑に人を呼んで適当にホームパーティーをやろう。え???料理が苦手で人様に出せるようなものが作れない??? あ!わたくしちょうどスパイスレッスンというサービスをやっておりまして!!7月はサンバルと芋のポリヤルなんですよ!!! どうぞよろしくお願いします
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