Avial
ミールスの定番です。これがあると、ミールスらしくなります。
ただ、定番過ぎるらしく、以前、インドはチェンナイからのお客様に出したところ、「いまどきアヴィアル出すとこなんて、インドではめずらしいよ」というようなことを仰っていたような、気もします。インド人の、猛烈なご飯お替りコールに消耗していて、記憶が定かでありません。話半分ですね。インド人と南インド屋の話は、怪しいものが多いです。
そんなアヴィアルですが、冷蔵庫に入っているものでも作れそうです。人参インゲンじゃがいも、ありませんか。インゲンは冷凍でも大丈夫です。紹介するレシピはもう少し野菜を入れますが、組み合わせは何でも良いです。
Avialは、調理法でなく、Avialと言う名前の料理と考えてください、つまり、じゃが芋と人参のavialというよりは、じゃが芋と人参を使ったAvial、というほうが正確です。
それでは、まずは見た目と文章でイメージを膨らませていきましょう。
アヴィアルってどんな味?
派手な味ではありません。野菜の味がベースで、それを引き立てるような、酸味と塩味がします。塩味を強くつけるとアヴィアルらしくないので、酸味のほうが塩味より前に出るくらいが良いです。
ココナッツの甘みと青唐辛子の辛み、それに、マスタードとカレーリーフの香ばしさが加わります。
スパイシーなカレーではありません。クミンがすこし効いています。
汁気はほとんどありません。カレーというよりは、ほとんど、和え物、といった見た目です。
材料と手順
(5人分)
●人参——–1本
●じゃが芋——–2個
●インゲン——–ひとつかみ
●南瓜——–100g
●茄子——–1本
(野菜はすべて、3cm×3mmの拍子切りにする)
●ココナッツペースト用(ミキサーで粗めのペーストにする)
○ココナッツシュレッド——–2cup
○青唐辛子——–4本
○クミン——–小さじ2
○ヨーグルト——–1cup
○水——–1.5cup
●塩——–小さじ1.5
●レモン汁——–大さじ1
●ターメリック——–小さじ1/2
●テンパリング用
○サラダ油——–大さじ1
○マスタードシード——–小さじ1
○カレーリーフ——–10枚
1.野菜を下茹でする。自信のある方は、沸かした湯に、順次投入して一度に下茹でしてください。そうでない方は、それぞれを、8割くらいに茹でて、ザルにあげる。余熱で火が通るので、すこし硬めにする。
2.大きめの鍋にココナッツペーストを入れ火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止める。塩、レモン汁を加えて良くかき混ぜる。小皿などで、ターメリックとサラダ油小さじ1(分量外)をよくなじませて、鍋に加える。これで色と味の付いたココナッツペーストが出来上がる。
3.下茹でした野菜をココナッツペーストの入った鍋に入れて、よくかき混ぜる。テンパリングをする。別の小鍋にサラダ油を熱し、マスタードシードを入れ、弾け始めたら、カレーリーフを入れて火を止める。ざっとかき混ぜてカレーリーフに火を通したら、カレーの入っている鍋にジャッとかける。最後に味を見て、足りなければ塩をとレモン汁を足す。
TIPS
・ちょっと塩が足りないかな、くらいで止めて、あとはレモン汁を足して味をまとめると良いです。味を決めるのがすこし難しいカレーです。
・ターメリックは、入れなくても構いません。面倒だったら省いてください。ただ、ターメリックを入れないと、白和えのような見た目になります。
・熱々で食べるものではありません。冷めてから食べます。なので、あまり野菜を硬く茹でると食べにくくなります。また、時間がたつと野菜が水を吸うので、もし口当たりが悪いくらいにぱさぱさになった時は、すこし水を足してかき混ぜてください。
・ココナッツペーストは、画像より粗く挽いても良いです。ザクザクとした食感も楽しいです。