キャベツのポリヤル Cabbage poriyal
日本のレストランでの遭遇率が高いポリヤルです。なぜならキャベツは、仕入れが安定していて、安くて、そして歯触りもよくおいしいからです。年中作れます。
ポリヤルには様々な種類があり、大体どんな野菜でも作ることができます。何種類かを混ぜて、ミックスポリヤルにすることもあります。また、同じポリヤルでも様々な作り方があり、このレシピの物は、あっさりしている方ですが、もっとあっさりしたシンプルなものあります。
その時の気分や、ほかのカレーとの兼ね合いで、好きなポリヤルを作ってください。
まずは動画を見て、イメージを膨らませてください。
ポリヤルとはなんぞや、というのが気になる方は、まずはこちらを読むことをお勧めします。
キャベツのポリヤルってどんな味?
基本的には、野菜炒めの味です。つまり野菜の味です。塩味は、あまり強くはつけないのが一般的です。それだけでご飯を食べられるほどには強くしません。少し薄いかな、くらいで良いです。
ココナッツが入っているので甘みがあり、野菜の甘みと合わさって、優しい味になります。それに、マスタードや炒めた豆の香ばしさが加わります。
見た目としては、とにかく野菜を小さく切ります。それがインドらしさです。
強火では炒めず、弱火にするので、パリッとした出来というよりは、しんなりした出来になります。それで良いのです。ケララの風Ⅱでは、炒め蒸しと表現しています。
けれど、水っぽくなってはいけませんので、作り方をよく読んでください。
材料と手順
(5人分)
●キャベツ——250g(6㎜の角切り)
●玉ねぎ——1/8個(みじん切り)
●青唐辛子——1/2本(みじん切り)
●カレーリーフ——5枚
●スターター用スパイス
○サラダ油——大さじ1
○マスタードシード——小さじ1/2
○ウラドダル——小さじ1
●ヒング——小さじ1/8
●コリアンダーパウダー——小さじ1/2
●塩——小さじ1
●ココナッツシュレッド——1/3cup
1.熱したフライパンにサラダ油を熱し、油が温まったら弱火にする。マスターシードを入れ、ぱちぱちと弾けたらウラドダルを加え、軽く色づくまで炒める。焦げやすいので、うっすらと色がついたところで玉ねぎと青唐辛子、カレーリーフを加え、さっと炒める。ヒング、コリアンダーパウダー、塩を加えたら、またさっとかき混ぜて、キャベツを入れる。弱火のまま炒める。
2.時々かき混ぜながら弱火で炒め、キャベツがしんなりしたらココナッツシュレッドを入れ、かき混ぜたら火を止める。
TIPS
・コツは、弱火で炒めること。もどかしいとは思いますが、とにかく火を強めてはいけません。水っぽくなります。熱した油で、ジャッと炒める、というイメージは、ポリヤルに関しては捨ててください。
・ココナッツは、細かいファインをつかっても良いのですが、見た目と、口に入れた時のぽそぽそ感が好きではないので、細長いシュレッドを使います。
・キャベツが硬い時は、蓋をして炒めた方が良いこともあります。ただ、春キャベツなどの、薄いキャベツは、蓋をするとべちゃっとなってしまいます。キャベツと相談しましょう。
・キャベツの切り方で、食べた印象がおおきく変わります。もっと小さく切った方が、町のミールス屋さんっぽくなります。
・ココナッツシュレッドを先に入れるレシピもありますが、最初に入れると水を吸い、野菜に火を通すための水分が足りなくなることがあります。そうすると、水を足さなければいけなくなり、出来上がりが水っぽくなります。
関連記事
人参、インゲン、キャベツと茄子で作っています。写真うつりが良いのは、やはりミックスポリヤルです。味の華やかさでもミックスポリヤルです。