Coconut chutney
チャトニというのは、チャツネのことです。インドではチャツネのことをチャトニと呼ぶようですね。ヒンディーではchatniです。チャツネと言うと、マンゴーチャツネのようにどろっとしたものから、コンポートのようなものもありますが、南インドでは一般に、ペースト状のものが多いです。チャツネは保存性を高めたものが多いですが、南インドのチャトニは、出来立てを食べるのが至上とされています。庭で摘んだばかりのコリアンダーで作る、出来立てのコリアンダーチャトニは最高らしいですよ。僕は食べたことありませんが。
ミールスに添えても良いし、とくにティファンは、チャトニ必須といっても過言ではありません。
一応動画にしました。ペーストにして、テンパリングするだけなのですが、良ければご覧ください。
材料と手順
(6人分)
●ココナッツシュレッド——1cup
●チャナダル——小さじ1/4(乾煎りする)
●青唐辛子——3本
●生姜——薄切りを1枚
●水——1cup
●塩——小さじ1/2
●テンパリング用
○サラダ油——小さじ2
○マスタードシード——小さじ1/4
○カレーリーフ——10枚程度
①テンパリング用以外の材料をすべてミキサーに入れて、滑らかなペーストにする。テンパリングする。以上。
ココナッツチャトニのポイント
・最大のポイントは、おいしいココナッツを使うことだと思います。ぜひ、その辺に生っているココナッツをもいできましょう。それが出来ない方は、ココナッツシュレッドを使ってください。ココナッツファインだと、あっさりした出来になります。
・ミキサーの性能によりますが、滑らかにした方が、ココナッツ味が強くなります。粗びきは、あっさりめになります。このレシピでは、トロトロになるまでミキサーにかけます。
・ココナッツとチャナダルの甘みを、青唐辛子の辛みと生姜のさわやかやで受け止めるような味です。このレシピでは、PADMAの冷凍の青唐辛子を想定しており、かなり、強烈に辛い出来になります。
・粘度は、もったりした出来になります。時間がたつとさらに固くなります。
・塩味は、ココナッツ味が気持ち悪く感じないようにつけます。塩味が薄いと気持ち悪いし、濃いとココナッツ味が活きません。
こういう作り方もあります
・玉ねぎやニンニクを入れることもできます。生姜ももっとたくさん入れても良いです。
・青唐辛子をもっと減らして、まったりした味のチャトニにすることもできます。
・ウラドダルやクミンをテンパリングすることもあります。また、テンパリングはしなくても良いです。
・テンパリングのオイルは、ココナッツオイルにすると、尚よいです。
・チャナダルは、入れなくても良いです。また、チャトニがクリーム色になるくらいに多めに入れてもおいしいです。アジアハンター小林さん言うところのティファンマスターの店のチャトニは、チャナダルが多そうです。お好みでどうぞ。
・レストランでは、たぶん砂糖入れてるよなあ、という甘みのものもあります。味が物足りない時には砂糖を足してみてください。
・ミヤジマケンイチさんより、ココナッツミルクパウダーを添加する方法を教わりました。この分量だとおそらく、小さじ2くらいを入れるとよいと思います。もっとたくさん入れて、ココナッツオイルも入れると、フレッシュココナッツ以上に味が濃くキャッチーな味になりそうです。ただ、ココナッツミルクパウダーには、ココナッツ以外のものも入っているので、こだわり派の方はお気をつけてください。乳由来の成分も入っていることが多いので、ビーガン対応には慎重に。
どうやって食べるか
・最初にも書きましたが、ミールスにちょっとついていたり、ティファンにつけて食べたりします。パンにつけてもおいしいかもしれません。
・ミールスの出来がいまひとつでも、チャトニさえあればなんとかなる、というのも一つの真実です。
・原価は高く無いわりに、満足度が上がります。本来は作り置きはしない方が良いですが、できないわけではありません。
・スパイスカレーの皆様は、チャトニをあまり導入していないような気がします。ココナッツチャトニ、いかがっすか。
ココナッツっておいしいですよね。ということで、ココナッツ好きにお勧めのレシピなどを紹介します。
トマトのココナッツヨーグルト和えです。パンとも合うようです。
野菜のココナッツ和えです。ココナッツの食感が好きな方にとくにお勧めします。
焦がしココナッツの甘い香りがするカレーです。かなり変わった味ですがおいしいです。
ココナッツとフェネグリーク甘い香りのする、ココナッツ好きがうっとりするようなカレーです。
すこし辛いです。日本で出している店はほぼゼロなので、自分で作って食べましょう。
ココナッツミルクでカボチャと豆を煮たカレーです。
まったく辛味がありません。ココナッツミルクを楽しむカレーです。