コルカタとハイデラバードで食べたもの 後編

前編はこちら

ハイデラバードに着いた時、綺麗で整然としていると感じたのはコルカタから来たからだと思う。空気の質も違う。空港からのuberは不思議システムで、列に並んでいる車に順に乗っていく。OTPでの認証はするのだけど、少し不安になる。コルカタから来た後だと、路面が舗装されてる!スピードが出る!という感動があった。なんとなくハイデラバードの街の方が金回りが良さそうで、その分、都市の荒んだ感じもあった。コルカタを愛する人が多い気持ちが少しわかった。僕も、もう一回行くならコルカタだろうと思う。

空港にあった。テルグで書かれているのに不思議と読める!

 

BAWARCH https://maps.app.goo.gl/hisqGQeZCDZ7cMAu8

おいしさ★★★★★ ビリヤニオイシイネ

清潔さ★★★★☆  インドにしては綺麗

感じの良さ★★★☆☆ とにかく忙しそう

おすすめ度★★★★★  ぼくに言われなくても行くよね

かなりの有名店で、有名店群の中では歴史は浅いそう。他の老舗レストランと違い、朝食は提供しておらず、チャイコーナーもベイカリーもない。とにかくビリヤニを食わせることに特化したような店で、他の老舗よりも激しく儲かっていそうだった。インドの飲食店は夢がある。インドでやりたい。道路を挟んで向かい側にもBAWARCHがある。どちらかが偽物なのかと思ったけど、近くの兄ちゃんに聞いたら、セイムレストランだと。日本語で調べると、どちらかが偽物と書いている人もいる。まあ、なんとなく同じ店じゃないかなという気もする。調査のためにハシゴすればよかったか。

チキンビリヤニミニサイズにした。食べた瞬間、ジョニーのビリヤニ!と思った。これはジョニーのビリヤニハイデラバード支店ですね。チリ、ギー、油、塩が主役という感じ。米がやわっとして、しょっぱくてうまい。結構辛めで、日本人にはちょっと辛いかもしれない。ガラムマサラは使われてなさそうな感じで、キリッとしている。ちょっと現代的だなと思った。この米の感じで安定して量産するのはすごいなあと思った。割と短時間でダムしている感じかなあ。サランは濃度高め。サランというか、グレイビーと言った方が良いのか。ゴマとかピーナッツのトロッとしたソースでちょっとタマリンドも入っている。おいしくて安くて量も多くて、インドのビリヤニはいいですね。ハイレベル。まあ日本でも作れる味だよねと思った。こういうことを書くからリスペクトが無いとか言って怒られる。コルカタの魚カレーやシュクトほどの感動はない。自分でビリヤニを作れる人は、調整すればかなり近いところまで再現できそう。

 

 

GRAND HOTEL https://maps.app.goo.gl/kJ1gdK1iKWpqbNsp6

おいしさ★★★★★ ビリヤニオイシイネ

清潔さ★★★☆☆  標準的なインド

感じの良さ★★★★☆  割とゆったりしてる

おすすめ度★★★★★  オススメダヨ

一軒目のビリヤニで「もうビリヤニはいいかな…」という気持ちになったけど、次に日にまた食べた。えらい。次はマトンビリヤニにした。バワルチよりも街中にあり、昔からある食堂の雰囲気だった。バワルチよりもガラムマサラ感があったかな。肉は少なめながら、まあ値段も安いし仕方ないかなという程度。バワルチよりは辛くない。なんとなく、カッチ式ではなく、普通にマトンカレーを作ってから炊き込んでいるような気もする。サランはこっちの方が粘度が低く、好みだった。よく考えたら、バワルチの方が店員さんの感じもレストラン然としていた気がする。しかし、価格はバワルチの方が安く、後発だから値段で勝負しているのか、立地の問題か。ビリヤニに関しては、まあ見たままの味だから言いたいことは少なくて、チャイがおいしかった。何軒か飲んだけど、グランドホテルのが一番好きだった気がする。バンマスカという砂糖とバターが挟まれた、フカっとしたパンがある。すごくうまい。チャイはやっぱりカップから溢れてソーサに落ちている。ソーサに溢れているのはすごくインド的で、つい真似したくなって真似したのだろうなというものを日本人の投稿で見かけることがある。僕の観測した範囲では、適当に注いだものを、驚くほどの雑さで移動させることで、溢れが発生する。だから、必ず飛び散ったような感じになり、カップの縁にも滴がつくことになる。カップに注ぎ、その後ソーサにも注いで溢れを演出すると、一見それらしいけれど、印象としては綺麗になりすぎて、偽物感が出る。もう一つの偽物パターンは、溢れさせるためになみなみと注ぐこと。これは、インドでも注ぐ人の手癖で、注ぎすぎて溢れることもあるのだとは思うけど、見た限りでは、そこまで並々注ぐことはなく、ちゃんと8分目から9分目くらいまでに収めているように見える。注ぎすぎたらオーナーに怒られるだろうしね。とにかく、日本酒よろしく、コップに注いだものが溢れてソーサに落ちていくのではなく、溢れてしまったものがインドのチャイのはず。大事にしよう、必然性。

こぼれにも必然性があるのですね

おいしくて席を立ったその足で隣のチャイベーカリーコーナーに行き、もう一杯飲んだ

カウンターでお金を払うとトークンを渡される。それをチャイ注ぎの人に渡す。トークンかわいいね

 

Alhamdulillah Hotel https://maps.app.goo.gl/p5949saDPvJNupLL8

おいしさ★★☆☆☆ ソンナニ…

清潔さ★★☆☆☆  警戒度が少し上がる

感じの良さ★★★★☆  標準的

おすすめ度★★★☆☆  オススメジャナイヨ

ムスリム濃度が高めの店で、女の人の姿はない。細長い日本人が来たのを認めると、じろっと見て、ふんっと席を示す、標準的なインドの食堂。全然いやな感じはしない。ハリームは肉が少なめで、滑らかではあったけど、力だでる感じの味ではなかった。ちゃんと作ったハリームは、食べると体に何かがみなぎる感じがする。カロリーか。ピークタイムを外したせいか、タラワゴシュトはおいしくなかった。しょっぱくて乾燥していた。まあ、こんなものか。多分出来立てならおいしいのでしょう。本当はパヤを食べようと思っていたのだけど、埃っぽい軒先に、煮られた肉が並べられているのを見て、回避した。掃除のおじさんが、ざあっざあっと箒で掃いている。その先に肉がある。四角いナン、もっと質実剛健みたいな味なのかと思ったら、ショートニング?ベーキングパウダー?みたいな、フカっとしたもので拍子抜けした。パオバジのパンと同じ文化を感じた。デリーとかなら違うのかな。

注文して90秒くらいで出てきた気がする

コンディションが良ければ…という感じ

 

ここでチャイについて。何件か飲んだ感じでは、まあどこも同じような味だった。色々差異はあるのだけど、だいたい同じようなところを目指している。ビリヤニもそうだし、インドは意外と最適解に収束するスピードが早いのかもしれない。youtubeが同じようなものばかりになるのと似ているね。普通のチャイと違うのは、牛乳と紅茶を別々に強く煮立てていることだと思う。

こういう口が狭くなった鍋で、ガンガンに茶を沸かしている。弱く煮立てているのではなく、ガンガンやっているのが、火の大きさでわかると思う。これをどうやら1時間以上にわたってやるらしい。煮詰めてとにかく濃い紅茶を作りたいなら、口を狭くする理由がないし、紅茶の成分を十分に抽出するのに、そこまでのカロリーを与える理由はないはず。僕は、味を殺したいのだろうと理解した。飲んでみても、紅茶の味はするのだけど、一回粉末にしたものを溶いたような、言うなれば午後の紅茶のような味になっている。

おそらく右側の平たい鍋で牛乳を煮立てて、注文を受けてから、濃く煮出しておいた紅茶とカップの中で合わせるのだと思う。グランドホテルのは、牛乳と紅茶を合わせてさらに煮立たせていたのかも。牛乳は、強く煮立てた、練乳のような味がする。牛乳を煮詰めていくと、色が濃くなってキャラメルみたいな味がしてくる、あれに似ている。手っ取り早くミルクパウダーを使っている可能性もある。甘みはかなり強く、大量に飲むのではなく、ビスケットを浸すための薄めのシロップというような雰囲気。茶葉の味は、ある程度しっかりするものの、渋みはそこまで強くない。家で再現しようとすると、牛乳の味が変化するまで煮立てると、どうしても牛乳の成分が固まって湯葉のような破片ができてしまうので、どうにか解決したい。ちゃんとヘラでかき混ぜると固まりにくいのだけど、果たしてインドのチャイ屋がそこまで面倒なことをするのだろうか。動画を漁ると、牛乳を濾してしまっているところもある。すごく勿体無い感じがするぞ。

cafe baharのチャイもおいしかった。ちょっと甘かったかな。料理もおいしそうだった

taiba bakery cafeというお店。ジンギスカンの匂いがした。多分、朝から同じ鍋で牛乳を煮立て続けているから、こびりついた脂肪が酸化して…ということだと思う。ここのは茶葉がかなり強かった

 

Sri Kakatiya Deluxe Mess https://maps.app.goo.gl/LzVSKweiFbSnSvCy8

おいしさ★★★☆☆ ワルクハナイケド…

清潔さ★★★★☆  インドにしてはかなり綺麗

感じの良さ★★☆☆☆  感じは良かったけどオーナーっぽい人がずるそうだった

おすすめ度★★★☆☆  イッカイクライイッテミテモ

アーンドラっぽいミールスを食べさせる人気店。googlemapの場所はパーセル(持ち帰り)コーナーで、その斜向かいに食べる場所がある。週末はものすごく混むらしく、やはりインドの飲食店は夢がある。みんなインドで開店しよう。興味がある人は一回行ってみても良いとは思う。ほぼ確実に、2回目は行かなくても良いかなという気分になるはず。塩がきつく、油が多く、米が多い。サンバルがかなり衝撃的で、皮付きの大根と人参がメインで、熱くてしょっぱい汁!という感じ。タマリンドもダルもほぼ感じず、とにかくしょっぱい具沢山の汁。ラッサムもほぼ同じ味で、油が浮いている。外食としては悪くないのだけど、これを食べるくらいなら家でインド料理作って食べた方がいいと思うのだけど、インド人の皆様はなぜこの店に来るのだろう。いや、話を聞くと、家で食べるのが一番だという話は方々から聞かれ、特に外食をするなら自国の料理でなく他国の料理の方がいいという話も聞く。ここのお店のミールスは決して悪くないし、一度くらい食べてみてもいいんじゃないとは思う。でも、僕は初めて食べたミールスがエリックサウスやケララの風で良かったと思った。タミルやケララのミールスとは全く違う思想で作られている。グルーブ感も、米と野菜との一体感も、食べた後の幸福感もない、とにかく米をたくさん食べる仕組みだなあと思った。いや、おいしくないわけではないんだけどね。

ターリがでかい。かなりでかい

左上から時計回りに、チリとチャナ(レッドチャトニだね)、ニンニク(だったかな?)、ポディ、瓜のパチャディ。全部しょっぱい

えび。おいしい。ココナッツもちょっと入ってるかな

ご飯は4杯くらい食べないといけない。日本人にはほぼ無理

 

GRAND HOTEL(2回目) https://maps.app.goo.gl/kJ1gdK1iKWpqbNsp6

おいしさ★★★★★ キチュリモオイシイネ

清潔さ★★★☆☆  標準的なインド

感じの良さ★★★★☆  割とゆったりしてる

おすすめ度★★★★★  オススメダヨ

ハイデラバードの朝ごはんの定番に、キチュリがある。少量のダルを米と炊き込んだもので、キーマやチャトニをかけて食べる。何か内臓っぽいセミドライのカレーもあった。ロティも出していて、キチュリよりもロティを食べている人の方が多かった気がする。ビリヤニと多分同じサランも出てきて、キーマを頼まず、キチュリにサランをかけてすごい勢いで食べているおじさんもいた。多分ベジタリアンなのね。印象薄めの山盛りキチュリに、キーマやサランを混ぜ込みながら食べ進む感じは、ミールスにも似ている。かなりおいしいので、ここの店でも他の店でも、一度は食べてみても良いと思う。グランドホテルは、雰囲気が緩くて、料理もやや緩めでおいしくて、良い店なのだと思う。床に洗剤の原液を振りかけ、ワシワシと掃除している兄ちゃんがいた。水で流すことはしないから、床がぬるぬるしている。そのうち乾くのだろう。いいのかそれで。

 

他にも細かいものはもうちょっと食べているのだけど、紹介すべきはこんなものだと思います。相変わらずインド積み込みの機内食はおいしかった。工業製品ではなく、料理が出てくる。せっかくインドまで行ったのだから、皆様に還元できるよう頑張ります。ひとまず2月のスパイスレッスンはきチュリキーマをやるので買ってください。