kiwi pachadi
キウイのパチャディです。パチャディとは何ぞや、という定義のようなものは別稿に詳しいです。キウイのパチャディ、というのがインドでどれくらい一般的かはわかりませんが、マンゴーや熟れていないマンゴーのパチャディはケララで一般的なようなので、それを日本で手に入るもので置き換えているようなイメージです。キウイは、ちょっとだけ火を通すと華やかな味になっておいしいのです。
動画を作りましたのでご覧ください。
(4人分)
●ゴールデンキウイ——2個(1.5cmの角切り)
●ペースト用(ミキサーで滑らかなペーストにする)
○ココナッツシュレッド——1cup
○ヨーグルト——1cup
○青唐辛子——1/2本
○マスタードシード——小さじ1/4
●塩——小さじ1/3
●テンパリング用
○サラダ油——小さじ2
○マスタードシード——小さじ1/4
○カレーリーフ——10枚くらい
①小鍋にココナッツペーストを入れて弱火にかけ、ふつふつと沸いて来たら塩を入れてよくかき混ぜ、塩がなじんだら、切ったキウイを入れる。キウイに火が通りすぎないよう、煮立って来たら火を止める。
②テンパリングをする。別の小鍋にサラダ油を熱し、マスタードシードを入れ、半分くらい弾けたら、カレーリーフを入れて火を止める。ざっとかき混ぜてカレーリーフに火を通したら、カレーの入っている鍋にジャッとかける。
キウイのパチャディのポイント
・火を通したゴールデンキウイはおいしい!という料理です。ヨーグルトやココナッツは引き立て役です。なので、キウイの火の通し方が一番のポイントで、煮込みすぎると酸っぱくなりすぎます。すこし火を通して華やかさが増したような味を狙ってください。
・トマトのパチャディに比べると、マスタードは少な目ですが、やはりマスタードと青唐辛子の辛みが少しします。
・塩はあまり強くつけません。キウイとココナッツの味を引き立てる程度です。
・粘度としては、ぽてっと仕上げます。そのためにヨーグルトでココナッツを挽いています。ミキサーの性能によっては、あまりココナッツが細かくならずにあっさりとした出来になりますが、それはそれでおいしいです。気にしないで食べましょう。
こんな作り方もあります
・キウイは、グリーンキウイでも良いのですが、食感、味、ともにゴールデンキウイの方が好きです。安売りの小さい物より、ちょっと高めの大玉の方が味が安定している気がします。
・ターメリックで色を付けても良いです。ココナッツぺーストを鍋に入れてから、ターメリック小さじ1/4を加え、よくかき混ぜます。よくかき混ぜないと、味がなじみません。ターメリックを入れると保存性が高まります。スパイス類は、もっといろいろ入れることもできます。この料理は、イメージとしてはケララのマンゴーを使ったパチャディmampazha pachadiなので、チリパウダーを入れた方が一般的かもしれません。
・ココナッツオイルがあれば、ぜひ入れてください。上記のターメリックと同じようにしてペーストに加えます。ココナッツの香りがすると、贅沢なかんじです。テンパリングをココナッツオイルでする手もあります。
どうやって食べるか
・これはもう、ミールスの一品として出すのが良いと思います。非常にお客様の受けが良いです。ただ、お替り自由のケララの風Ⅱにおいて、こういうフルーツのものを重点的にお替りする人が多いであろうことは、想像に難くありません。原価は間違いなく高い食材なので、悩ましいところです。
・味としては、甘酸っぱいです。正直言って、インド人の中でも好みが分かれるとは思いますが、日本人で、ミールスを食べようという方には、ほぼ100パーセント喜ばれると思います。いわゆる女性人気のような何かがある気がします。男性にはどうなんだ、と詰め寄られたら謝ります。
・こういうフルーツものって、スパイスカレー界隈の皆様には、どうなのでしょう。バリエーションとしては良いと思うのですが。
パチャディは色々なもので作れますので、紹介します。
ビーツは、インドでも食べられているみたいです。beetorootsですね。
見た目はショッキングピンクになりますが、味は案外普通です。
トマトで作ったパチャディです。よりマスタードを効かせています。
マスタードと、トマトと、乳製品が合わさって、イタリアンのような味になります。