Cabbage kootu
キャベツのクートゥです。チャナダルクートゥと呼んでも良いかもしれません。kootuは、combinedくらいの意味で、ダルとココナッツで野菜を煮たものを差すことが多いです。ただ、kootuにも色々あって、ダルの入らないものや、ココナッツの入らないものもあるようです。なんとなく、ごちゃっと煮たものをkootuと呼ぶ、くらいの認識で良いかと思います。
あえて言うなら、タミルっぽい料理です。
動画を作りましたのでご覧ください。料理教室もやっています。
材料と手順
(4人分)
●キャベツ——1/6玉 or 200g
(5mmの角切り)
●チャナダル——1/4cup
(一晩水に浸けておく)
●水——400ml
●ターメリック——小さじ1/6
●塩——小さじ1/2強
●ココナッツペースト用(ミキサーで粗めに挽く)
○ココナッツシュレッド——1/4cup
○クミンシード——小さじ1/4
○水——150ml
●テンパリング用
○サラダ油——小さじ2
○マスタードシード——小さじ1/4
○ホールチリ——1本
①チャナダルと水を圧力なべに入れ火にかけ、一度灰汁をとったらターメリックを入れて蓋をする。圧力がかかったら弱火にして5分ほど煮て火を止める。蓋を開けて、マッシャーなどで、半分ほどつぶす。いわゆる半ごろし。
②ダルの入った鍋に、キャベツと塩を入れ、中火で煮こむ。キャベツが柔らかくなったらココナッツペーストを加えて1分ほど煮込む。
③テンパリングをする。別の小鍋にサラダ油を熱し、マスタードシードを入れる。八割りがた弾けたらホールチリを加え、ざっと混ぜたらクートゥの入った鍋に、ジャッとかける。

キャベツは5mm角に切ります

ダルを煮たらマッシャーで半ごろし

キャベツが柔らかくなったら、ココナッツペーストを加える
キャベツのクートゥのポイント
・甘くてもっこりして、しみじみとするような味になればオッケーです。キャベツは甘みがあり、チャナダルも甘くて、塩は強くつけないのでそうなります。きりっとした味にはしません。
・チヤナダルの煮崩し方は、豆の質によって変わってきます。動画では硬めですが、同じ時間煮て、もっと崩れることもあると思います。ここでは、硬くはないけど、形が半分くらいは残っているような状態を目指します。
・粘度はかなり高めです。バナナの葉においてもまったく広がらず、その場で形を保つくらいです。ただ、スイートポテトくらいに口当たりが硬くなると食べにくいので、完全な固形にはならないよう気をつけます。
・色は、ターメリックでうっすら色がついた、黄色っぽい仕上がりになります。
・キャベツをかなり小さめにすることでチャナダルと大きさがそろって、食べた時の一体感につながります。中華一番でも、一体感が大事と言っていました。
こういう作り方もあります
・キャベツの切り方はいろいろです。ザクザク切っても良いし、千切りっぽくしてもよいです。
・ダルの煮崩し方もいろいろです。完全に煮崩してもよいし、硬ゆでにしても良いです。チャナダルの質によって、煮る時間がかなり変わってくるので気をつけてください。
・玉ねぎとトマトをみじん切りにして加えたり、にんにく、しょうが、のペーストを加えることもできます。はじめにマスタードシード、クミン、ホールチリ、カレーリーフ、ヒング、などを炒めて、玉ねぎ、トマト、にんにく、しょうがを加えます。濃い味になります。
・ココナッツペーストに青唐辛子を加えても良いです。このレシピでは香りが欲しいのでホールチリを加えましたが、入れなくても良いです。
・ココナッツミルクでつくっても良いらしいです。水分の調整が難しくなるので、シャバシャバにならないよう気をつけてください。
どうやって食べるか・どのように提供するか
・ミールスの一品としてどうぞ。一応タミルの料理と言えると思います。優しい味で、だいたいどんな組み合わせのミールスでも大丈夫です。
・作りやすく、原価も低く、キャベツは年中手に入るので、とても使いやすいです。見た目としても、チャナダルがアクセントになって、あまり手抜きに見えません。キャベツを細かく切るのが大変に見えるかもしれませんが、キャベツはそもそも切りやすいので、大量に作るときでも大丈夫です。
・ミールスに組み込んだ例としては、下記のようなものがあります。
クートゥは、色々な野菜で作れます。ほかのクートゥを紹介します。まだ二つしかありませんのでお待ちください。
ほうれん草をつかったクートゥです。ミールスの定番です。
ほうれん草だけでなく、色々な青菜で作れます。
柔らかい味のクートゥだけでなく、こういう変わった味のものもあるのです。