2019/01/09
●食べ物については保守派
札幌においしいミールス屋があったら、自分では作らなかったと思う。僕はいま、自分で、ある程度は満足するものを作れている。ゴールとは思わないけど。ある意味で後ろ向きな理由。だから、いま、是が非でもインドに行ってうまいミールスを食いたい!!という気持ちにはあまりならない。保守的なのだと思う。探求心が無いと言っても良い。おいしくないものを食べた時のがっかり感、体への負担、そもそもインドに行く負担、それから金銭的なコスト、それらを考えると、新しい味を求めてどこまでも!!とはならない。料理研究家には向かない性質かもしれない。各ジャンルに好きな店が一軒ずつあればそれで満足、というかんじ。年をとったからか。いま30歳。たぶん昔から。それと、再現性の無い食べ物にはちょっと興味が薄れる。高級店に行きたいとあまり思わないのはそのあたりかもしれない。一杯800円のラーメンを食べる感覚で、良い寿司を食べに行ける稼ぎがあるなら、行くかもしれない。お寿司はたまに食べるとおいしい。そして、おいしいものは、たまに食べるのでなく、毎日食べたい。逆に言うと、毎日食べられないようなものは、それは食べ物を使ったべつの遊びだと思わなくもない。僕にとって食事は、第一義は空腹を満たすことで、出来ればおいしくて体に負担の少ないもの、そしてその次くらいに、余所行きの味、となるのかもしれない。だから、プルプルだったりデンスケだったり、比較的地味な設計の店を好むのだと思う。やっててくれてありがとう、と思う。twitter上である人が、成人式の写真を撮って何万円か貰ってしまったら、もうカレーなんて作ってられない、というようなことをおっしゃっていて、まさにその通りだと思う。ひとの財布が緩むとき。しょうがないよね、となるとき。そういうときの商売をした方がお金になる。毎日食べるものを売ると、どうしても薄利多売になる。下手したら薄利寡売。僕がもしこういう好みじゃなかったら、迷わず店を開いていた気もする。
●チャトニ飲み屋
チャトニをなめながら飲む酒場をやりたい。前言を二秒で翻す。塩をなめながら飲むような人向け。季節の野菜、定番のレッドチャトニ、夏ならグリーンチャトニ、強い酒。麻婆豆腐で締め。
●ソルベの口当たり
正月営業でフランボワーズのソルベを出した。見よう見まねで、アーモンド型に成型した。クネルっていうのか。最初に良く練る。それから温めたスプーンでとる。だから、表面がちょっと溶ける。これが良い。口に入る瞬間が良いかんじになる。適当にぼてっと盛りつけると、口当たりが冷たくて硬い。伊達じゃないのね。
●ロンドの時の姿勢
ロンド。鳥かご。バルセロナの基本らしい。あの練習は、パスを出せる角度を広く取るために、つま先を祖t側に向けて、べタッと立つのがどうやら向いているよう。それってネイマールの動き方とは全然違うよな、と思うので調べてみたら良い動画があった。
これを見ると、ネイマールがネイマールに見えない。なんだか格好わるい。あんなに華麗な動きをするネイマールだけど、ロンドをするときはロンド用の動きをするみたい。で、バルセロナの下部組織はスピードのあるドリブラーを輩出しないイメージがある。このロンドがすべての基本になっているなら、なんとなくわかる。この練習を長々やっていると、ネイマールは生まれてこないと思う。