Carrot kosambari
インドには珍しい、生野菜のサラダです。簡単なレシピですので、はじめての南インド料理におすすめです。
人参の一番おいしい食べ方はこれなのではないかと、作るたびに思っています。
南インド屋でも、非常に喜ばれるメニューのひとつです。見た目も良く、誰にでもおいしく食べてもらえるようなサラダなので、持ち寄りパーティーの時などに作ると良いかもしれません。
kosambariというのは、豆と生野菜で作るサラダの名前です。おそらくほかの野菜でも作れますが、キュウリと人参が一般的です。
それでは、まずは見た目と文章でイメージを膨らませていきましょう。
人参のコサンバリってどんな味
細かく切った人参と、水に浸したムング豆のシャキシャキ感がコサンバリの売りです。
塩味は濃くしません。人参の甘みと、レモンの酸味、それにマスタードシード、カレーリーフの香ばしさで味をまとめます。
見た目としては、ムング豆の薄黄色、人参の橙色、カレーリーフの濃緑が揃うと、見栄えがします。
と、このようなイメージを持って調理をすると、成功しやすいかと思います。
材料と手順
(4人分)
●新鮮な人参——–2本(300g程度)
(細かいみじん切り。フードプロセッサーや粗いおろし器もOK)
●ムングダル——–1/3cup
(二時間ほど水に浸しておく)
●塩——–小さじ1/2
●レモン汁——–小さじ1
●ヒング——–小さじ1/6
●テンパリング用
○サラダ油——–大さじ2
○マスタードシード——–小さじ1
○カレーリーフ——–15枚
1テンパリング用スパイス以外の材料を、すべてボールで混ぜ合わせる。ボールは耐熱のものが良い。
2テンパリングをする。小鍋にサラダ油を熱し、マスタードシードを加える。弾けてきたらカレーリーフを入れて火を止め、ざっとまざ合わせてカレーリーフに火を通したら、ボールにジャッとかける。よく混ぜて、味が物足りなければ、塩とレモン汁を足す。熱した油と塩の作用とで人参から水が出るので、大さじ2ほど捨てる。
TIPS
・人参を包丁で切る場合は、はじめの薄切りのときに、限界まで薄くきり、そこからはざくざくと切ると、味がなじみやすいです。フードプロセッサーが楽だとは思います。しりしり用のおろし金で作ってもおいしいです。
・油が多いと感じる方もいらっしゃるかと思います。油で人参をしんなりさせる目的ですので、多めに使ってください。やはり生のものを好まないインドだからだとは思いますが、人参が生っぽいと味の馴染みが悪く、口当たりも悪くなります。
・渡辺玲著「カレーな薬膳」にもおいしい人参サラダのレシピが載っています。興味のある方はご一読ください。