ブロッコリーのポリヤル
broccoli poriyal
ブロッコリーの炒めものです。ポリヤルporiyalは、タミルの料理で、炒めもののことです。ココナッツが入る事も多いです。英語で言うとstir fryです。ブロッコリーは、あまりインドでは使わないイメージなのですが、癖の強いものではないので、ちゃんとインド料理にもなじみます。
分量と作り方
だいたい4人分くらいです。
ブロッコリー——ひと株の半分(200gくらい)
サラダ油——大さじ2
マスタードシード——小さじ1/2
ウラドダル——小さじ2
ホールチリ——1本(ちぎっておく)
玉ねぎ——1/8個(細かめのみじん切り)
青唐辛子——1/2本(みじん切り)
塩——小さじ1/2弱
ココナッツシュレッド——大さじ2
①ブロッコリーは、細かく切る。もしくはフードプロセッサーで慎重に細かくする。鍋にサラダ油を熱して、マスタードシードを入れる。半分くらい弾けたら、ウラドダルを加える。ウラドダルが色づいて来たら、ちぎったホールチリも加えて、さっと炒める。玉ねぎ、青唐辛子、塩、を加えて、30秒程度かき混ぜながら炒める。火力は、中火程度。細かくしたブロッコリーを加え、大さじ1程度の水を加えてかき混ぜてから蓋をし、弱火で蒸し焼きにする。
②3分程度で、ブロッコリーに火が通ってくる。歯ごたえが残っているうちにココナッツシュレッドを加えて火を止め、良くかき混ぜる。
ブロッコリーは細かめ。これはフードプロセッサー使用。ちょっと大きいのが見えますが、後で切りました。
スパイスとダルのあとに、玉ねぎ、青唐辛子、塩、です
ブロッコリーを加えます
軽く火が通ったらココナッツ。あまりココナッツは多くしない。
完成
ブロッコリーのポリヤルのポイント
・ブロッコリーは、細かめにします。形が残っていると、いかにもブロッコリーらしく、インド感が出ません。包丁で切る際は、房ごとに分けようとせず、ザクザクと花の部分も切っていきます。そうすると、口に入れた時に、一体感が出ます。どうしても房ごとに分けたい場合は、いっそ、ココナッツを入れず、より焼き物っぽく仕上げるのも手だと思います。
・火の通し方は、今回は、歯触りを残しつつ、火は通っている、くらいです。カリカリ、ではなく、サクサク、くらいです。お好みで加減してください。くったりしてもそれはそれでよいです。
・茎も皮も、ぜんぶつかいます。大きなポイントです。味としても歯触りとしても原価としても大事です。
・口に入れた時に、乾いたかんじでなく、しっとりしていた方がおいしいと思います。なので、すこし水を加えます。ココナッツシュレッドは水を吸うので、それを計算して水を加えてください。
・塩は、あまり薄くするとおいしくないと思います。小さじ1/2弱とはしましたが、小さじ1/2でも大丈夫です。
作り方はいろいろ
・スパイスの使い方はいろいろです。ターメリック、チリパウダー、コリアンダーパウダー、クミン、などを加えることもできます。
・ウラドダルを増やす、チャナダルも加える、という、ダル多めポリヤルも良いです。チャナダルは、同じように油で炒めるのが一般的な気もしますが、チャナダルは結構硬いので、歯に悪い場合があります。なので、水に浸しておいたものを油で炒めても良いです。玉ねぎの前に加えて炒めます。
・ココナッツ抜き、もしくはココナッツ増し、もいけます。
・玉ねぎ抜きでもいけますが、すこしはいれたほうがおいしいです。
・より強く炒めるイメージで作り、ココナッツ抜き、青唐辛子抜き、ホールチリ多め、フェンネルもつかう、とすると、なんとなくチェティナード?という風味になります。
・今回は徳島産の生のものを使ったのですが、甘みが強く感じました。冷凍の物、アイガーの中国産のでなく、もう少し値段の張る、南米産の冷凍の物の方が甘みが少ない気がするので、そちらのほうが向いているかもしれません。日本人に出すには甘くても良いのですが、甘みが気に食わない硬派な方はお試しください、
食べ方
・ミールスの一品として。ダルの何か、ブロッコリーのポリヤル、ご飯、でミニマムミールスです。
・ブロッコリーは、房ごとにわけると田舎くさいかんじなのですが、ザクザク切ると見た目が新鮮で、付け合わせ的につかうと、「あらブロッコリーってこういう風にも食べるのね」と喜ばれること請け合いです。
・原価的には、それほど高くありませんが、キャベツ大根よりは高いです。