2018/12/24
●六花亭のキッチン
六花亭円山店に行った。ドアが開いてキッチンが見えた。きれいだ。劇的にきれいだ。物が少ない。棚が空いている。そもそも、広い。もちろん、セントラルキッチンがあって、定食屋ではなくカフェだから、きれいに保てている、という面はある。町の中華屋では厳しい。メニューを絞っているのも大きいと思う。お客さんが安定して入って、厨房が広くて、開発費も出せて人件費もかけられるなら、もっとメニューを増やしたくなるのが普通だと思う。でもやらない。おそらく会長・六村花夫(仮名)の方針。クリスマスの、わけのわからないダサい飾りつけはしても、厨房はすっきりしている。そういう好み。たぶん。
●前倒しクリスマス
例年、12月24日のデパートは、ケーキを買う人でひどいことになっていた気がする。最後尾こちらでーす!!状態。コンサートの入場。イミグレーション。今日は24日。あんまり混んでいなかった。いや、混んではいるけど、そこまででもない。札幌駅の大丸は、ふつうの週末でもうじゃうじゃ人がいるから、わりといつも通り。そういえば、今年は例年になく、21日とか22日から、オードブルっぽいものが売られていた気がする。もしかして、前倒しが進んだのか。前倒し。24日は混むから前倒し。混むからうちははやく済ませちゃうんだ、というおばさんの声が聞こえる気がする。やりたいならやれば良いけど、ほんとうにパーティをやりたいのかな。なんとなく、やらなくちゃいけないからやるけど混むのは嫌だから前倒し、というかんじがする。シンプルに、何もしない、という選択肢はないのか。不思議。
●実力者は安定している
六花亭カフェに入ってしばらくしてから、一度ご飯を一緒に食べたことのある女性がいることに気がついた。60くらいかな。独身。男の人と話し込んでいる。男の反応からは、2人がそれほど親しくはなさそうなことがわかる。彼女は以前、「わたしって雑でざっくばらんで、男っぽいとこがあるのよ」みたいなことを低い声で言っていたはずが、ぶりんぶりんしている。目をぱちぱちさせて頷いている。女の人なら、はやければ幼稚園くらいから、「それをやると女子に嫌われる」とわかるから気をつける、そんな仕草。ぶりんぶりん。で、僕が、おっと思って目を合わせようとしても、無視する。僕は別に親しくなくても挨拶はする方。でも無視をする。いやなかんじ。男の人と二人っきりの世界をつくるのに必死なのか。がらっとひらけたつくりの六花亭カフェでそれをやるのか。一緒にいた母に言うと、母にもそんなかんじだったと。嫌われる人って、いる。どこにいっても好かれない人。その人は、そうだろうなあと思った。逃げ道は先生かお金持ちになること。で、その男の人に、たぶん、お金と色がないまぜになった何かを向けているのは、ひしひしとつたわってくる。気持ちはわからないでもない。でも、そういう時、無理に囲い込むのでなく、「あ!こんにちは!」とかんじよく友達と挨拶するところをその男の人に見せるのが、どれだけ効果的なのか彼女は知らないみたい。2人っきりで、自分で埋め尽くす以外の気の惹き方を知らない人。僕は、無視されたのだから当然腹が立つ。これを彼女が読んでも平気。そう、嫌われる人は、その行動パターンが、嫌われるように出来ているから、安定して嫌われる。こんなことを書く僕もそうかもしれないけど気にしない。マージャンも、僕がプロと打って、二局くらいなら勝つこともあるかもしれないけど、絶対に収束して負ける。人付き合いも、もちろん偶然が大きい。でも、嫌われる行動を安定して繰り返して何十年経てば、そりゃあ収束する。
●ナッツと牛乳
カシミールプラオは、ギーで炒めたナッツを飾る。米は牛乳で炊く。おいしい。一応ベジタリアンメニュー。牛乳とナッツを合わせると、ほぼ肉だと思った。
●股関節と膝の外旋
チャビ、イニエスタ、香川、の三人の動きってすこし似ていると思っていた。なんでだろうと思って改めた見た。多分、がに股だ。がに股の動きを取り入れている。三人ともターンを武器にしている。三人とも直線は遅くて、シュートも強く打てない。アウトサイドでの深いターンの時に、股関節と膝、それに足首もフルに使ってターンしようとすると、両足のつま先がそれぞれ外を向いたような姿勢になる。チャビは、常に膝が外を向いている。これは膝に悪い。実際に一度靭帯をやっている。一番頻繁にターンをするのはチャビのプレイスタイル。だからアルトゥールメロも心配。イニエスタは、右足インサイドで連続してボールタッチをして、ボールをキープする。フットサルっぽい動き。たしかにこの時、つま先を外に開くと、方向転換は早くなる。香川は、外旋させるアウトのターンだけでなく、内旋させるターンもうまい。イニエスタと香川は、狭いスペースでボールを受けて前を向くのがうまい。チャビの方が低い位置でプレイする。たぶん、イニエスタと香川の方が運動神経が良い。速く走ろうと思ったら、膝を前に向けて走らなければいけない。そこから、必要に応じて、脚を外旋させたり内旋させたり、そういう複雑な動きをするのは、とても難しい。チャビは、いつでもターンできるような姿勢のままプレイする。身体操作としては、同じ動きを続けるほうが楽。ちなみにネイマールは、がに股にはならず(たまにやるけど)上半身をフルに使って上手に体を折りたたんでターンする。膝はむしろ内側を向くイメージ。その方が、スピードは出る。まあ、プレイスタイルの違いと言えばそれまでだけど。
で、ここから何を引き出すか。先日は主に上半身の使い方で分類した。ざっくりいうと、腕を開いて使うか、脇を締めて使うかの違い。開いた方が、動きながらのターンはしやすい。締めたほうがシュートは強いし速く走れる。これは、股関節についても言えないだろうか。さすがに単純化しすぎだけど一応。イニエスタは、腕を開いて使い、かつ股関節も開くことが多い。チャビは脇を締めて股関節は開く。ネイマールは、腕を開いて股関節は開かない。メッシは、どちらかと言うと脇を締めて股関節は開かない。ディマリアもそうかな。さすがにこれだけで分類するのは無理があるけど、なんとなく繋がりそう。これに、体型が細長いか丸いか、を加えても良い気がする。僕がずっと疑問に思っている、なぜサッカーはポジション適正がはっきりしているか、に答えが出せるかもしれない。何故ディフェンダーはイニエスタのプレイが出来ないのか、ということ。「それぞれのプレイには、適した体の使い方があり、その体の使い方の癖が、そのままポジション適正になる」とうことになるか。
ただ、それは、ひとつの前提に立っている。人間は、体の動かし方をプレイ中に細かく変えるのは難しい、という前提。いわゆる運動神経ってそれだよねと思っている。だから、早いうちに、体の使い方には何種類かあって、それを使い分けることを認識した上で訓練すれば、イニエスタのターンをしてから急加速して、カットインから2人をかわして、インステップで強烈なシュート、という超人が生まれる可能性が……あるのかな。でも、バスケってそれに近いはずだよな。サッカーほど分業じゃないはず。いや、最近の流れから行くと、それくらい出来る選手がそのうち現れるはず。まあ、そうすると当然、全員が優れたディフェンダーになるわけで、いよいよもってバスケに近くなるよね、ということになりそう。ある意味で均質化。