雑記2019/03/14「地続き」「金がない」

●地続き

もつれあってキャーキャー言っている若い女の子たちが、実はうにゃあうにゃあ言っているばあさんたちと同じであることを、僕は知っている。地続き。若い子たちは、きっと認めない。若くない子たちも、見た目以外は若い子だから、認めない。今日、イオン新札幌のフードコートでリンガーハットを食べた。すごく久しぶり。おいしい。かなり好き。まわりは学生だらけだからどんぶりの中だけを見る。彼らは、あまり食べていない。ただすわって、だべっている。おしゃべりをしているのでもない。ただ座って、だるいとか、金ねえとか言っている。だべる、という行為を、僕はほぼしたことがないなと思った。前にも書いたけど、高校2年生の夏に、ひと月くらい、友達と一緒に帰ってカラオケに行ったりダンスダンスレボリューションをしたりして、とても楽しくて、満足した。ああ満足したと思って、それ以来ほとんどしていない。その時は、なにかを、していた。ただ座って、うう、とか、ああ、とか言っているだけのことは、なかった。だべるとかつるむ、という言葉は、一緒にごちゃっと固まっていることが目的なのだと思う。僕はそれをしない。だから仲間に入れてもらえなかったのだろうと思った。彼らはきっと大学に行ったら、学食でだべるのだと思う。就活講座のあとにも学食でだべる。居酒屋でだべる。会社に入ると、まずはネクタイを締めてだべる。そして居酒屋でだべる。なんだ、地続きなのか。道理で合わないわけだ。

●金がない

たぶんこれまでの人生で、金がない、と言ったことがない。 母子家庭に育ったし、風呂のない市営住宅の4階に住んでいたし、けっして裕福な家ではなかった。でも、これまで、お金がないな、と思ったことがない。中学生くらいの頃から、みんな、口癖のように、金がない、と言う。金ねえ金ねえ、部活だるい、テストやだ。高校生になっても言う。金ねえ、バイトしたい。大学生でもやっぱり言う。まじ今月金ない。まさかと思ったけど、働き始めても言う。金がない。カードだ。ガソリン代きつい。なんでみんな、そんなに金がないのだろう。僕にはわからない。そして多分、こう続く。結婚式で金かかったっす、いや子供うまれて大変っす、子供が学校に入って大変っす、塾に行かせているから大変っす、と。ずっと金がない。なんでだろう。不思議。人間界七不思議のひとつ。