雑記2018/12/11「家にこもって5日」「もうすこしデンベレ」

2018/12/11

●家にこもって丸5日

仕方ないので家にいる。よく考えたら普段から大体家にいるので、あんまり変わらないか。

●もうすこしデンベレ

歴史に残るレベルの選手になるには、たぶん、異常なレベルのフィジカルが必要。肉体の強さ、という意味ではなく、肉体的資質。そもそも体つきが変、とか。異常に瞬発力があるとか。マラドーナはわかりやすい。あれはほぼ球。でも、クライフとか細いだけで特殊ではないな。そうか、メッシレベルになるには、という意味だ。あと、最近はアスリート化が進んでいるらしいからそれも多分ある。クリスティアーノは、頑張ってあそこまで肉体をもっていったのだからすごい。ジダンも、明らかに丈夫そうな身体しているし。ロナウジーニョの脊柱起立筋は異常。ネイマールは、まあまあ。細長さは面白いけど、体の動かし方は、半端じゃなく上手だけど異常ではない。そういう意味では、マルコ・ロイスはあんまり興味がない。体つきも、動かし方も、ふつう。グリエズマンもあんまり。メッシは、もう理解できないレベルの瞬発力があって、それに、効率的な身体操作と、明らかに目も良くて、戦術的な下地もあるし、闘争心があって、しかも向上心が強い、と、条件がそろっている。もうそれ全部じゃん。サッカーの全部じゃん。好選手じゃなく、それ以上になるには、異常なレベルの資質が必要、という、まあ、サッカーに限らず、ありそうな話。それで、デンベレ。ウスマン・デンベレ。体つきは、細い。ちょっと気持ち悪いかんじ。クモっぽいというかなんというか。

気持ち悪さは良いこと。普通じゃないということ。なんというか、一人だけ違う世界で走っているように見える。一昨日も書いたけど、これでどうやって速く動いているのかわからない。一見、速そうでもないフォームだけど、直線でディフェンスを振り切っているから速いはず。両腕をだらっと下げて、ちょっと背中を丸めたまま、しゃかしゃか走っている。骨盤は、後傾していないけど、そんなに前傾もしていない、ある意味短距離走のフォームにも近いか。肩甲骨辺りから上は丸まっているから視線が落ちていて、視野が広いタイプではないけどそんなのデンベレは気にしない。手足が長く、胴が短くて、しかも体が軽いから、切り返すときも、そこまで大袈裟にひねったりねじったりしなくてもバランスがとれるように見える。そもそも、常に左右をスイッチできるから(というより、それを前提とした走るフォーム)シュートフェイントからの切り替えし以外では、そこまで大きな動きをしていない。ささささっと走って、ニュートラルな状態のまま、左右の足を使って最小限の動きで左右に進んでいる。いいぞデンベレ、こんな動きの人間見たこと無いぞ。たぶん、本人の感覚としては、「サッカーって簡単だよな」だと思う。でも、これ、意外と効率的な気がしてきた。メッシのように、左足で右に切り返して相手を置き去りにするのは、それはもうメッシにしかできないけど、デンベレの動きなら、ある意味、バスケットに近いから、誰でも真似できそう。サッカー界では他に誰もやらないから特殊例だけど、これ、意外と良いんじゃないか。体つき、走るフォーム、左右のスイッチ、と、歴史に残るレベルの変さだけど、意外と理に適っている気がしてきた。だって、単純に言うと、右に行くときは右足のアウトサイトで、左に行くときは左足で進む。それが基本で、インサイドでの逆方向ももちろんできる。で、体をなるべく大きく動かさず、ニュートラルなままに保っているのだから、効率的だ。もしかしてサッカー選手の未来形?いや、ほんとに。サッカーはバスケットやハンドボールに近づいているというけど、そうなるためには、サッカー選手の左右差って、けっこう大きな障害だと思う。デンベレは、パスとかシュートはけっこう適当だし、そもそも体つきとしてあんまりシュートには向いていない。書き始めた時の目算では、こんなに変なデンベレだから歴史に残る可能性あるよね、という話になると思ったけど、気が変わった。デンベレは気質とか体格とか名前のデンベレかぶりとかで、そこまでの選手にはならない。すまん。でも、デンベレ的な動きをする優等生がこれから生まれるかもしれない。そうなったら、違う意味で名を遺すかも。転換点はデンベレ、と。僕の考えている体の動かし方って、左右差があることを前提としているけど、もしかして考え直しかこれ。バスケなら、両手でドライブ出来るのは前提で、クロスオーバーがあるのだと思っている。違ったらすまん。言葉の使い方も怪しい。そういえば、バスケットの姿勢とデンベレ、ちょっと似ているな。怪我が治ったら試してみよう。

※追記

デンベレが、右に行くときは右足のアウトサイド、左に行くときは左足のアウトサイド、を多用する、という訳ではない。むしろインサイドでの方向転換の方が多いかも。ボールが真ん中から右寄りにあれば、右足で触る、左側にあれば、左足で触る、という表現の方が適切か。

●趣味は肉体観察です

ひとの体つきが気になる。趣味と言っても良いと思う。筋肉とか骨格とか。恋人が出来てうれしかったのは、実際に触っても怒られないこと。筋骨隆々だったり、いわゆるスタイルが良かったり、というのだけが良いのでなく、お!と思うなにか引っ掛かりがあると嬉しい。なにか上半身を使うスポーツやっていたのかなあ、とか、右膝を怪我したことがあるからあの歩き方なのか、とか、あれはブラジャーのサイズがあってないね、とか、あの膝がカクカクするかんじは運動苦手だな、とか、そういうことを考えるのが好き。質問して実際に触って、と出来たらもっと楽しいけど、実際にはあんまりやりたくない。人と話すのもひとに触るのも好きじゃない。わがまま。ただのわがまま。