2018/12/12
●いわゆるインプットの日
暗い雪が、朝からさあさあと降っている。冷たい雪はまっすぐ落ちてくる。。こんな日は心拍数を上げずに過ごす。ケララでなに作るべかな、とイタリアン、フレンチ、アメリカン、と本を読む。落合シェフって、いわゆる一世を風靡したと思う。何年か前、巣鴨の駅構内の店に彼の大きい写真が貼られていた。おお、こういう顔になったかそうですか、と思った。『パリっ子の食卓』という本を店員Aに買ってもらった。面白い。フランス人て肉好きだよね。もうちょっと野菜料理が欲しい。その点インド料理はすばらしい。野菜料理だらけ。一週間くらいインド料理尽くしだと飽きるから、いろいろ作りたい。お金をもらって、インドの食材で、何を作っても良い、という状況って、すごく楽しいことだ。今日もデンベレのことが気になっていた。タッチ集という動画がyoutubeにあって、本来ぶつ切りは良くないけど一人を見たいのだから丁度良い。あるのは大体全部見た。さすがにちょっと疲れた。何度か出しているこの人のHey jude。最近これを真似して遊んでいる。顔の形がちょっと近いから真似しやすいのだけど、酒もたばこもやらない僕がこの声を出すのがちょっと不自然。もともと喉が弱いから、無理にかすれた声を出そうとすると痛めやすい。この人の歌い方って、喋る声の延長だと思う。喋る声との距離で言うと、真逆は、クラシック。喋る声の延長で歌った方が、ポップス的には優れてると思うし、みんな好きだと思う。このこーえがー、枯れるくらいに、君に好きと言えばよかった、という曲、サスケだっけ、あの人って、わざとああやって喋る声に近づける歌い方だよね。いやらしい。僕のイメージでは、フレディは、喋る声の延長で、そこから無理やり響かせている。良いとこどり。良く出来るね。そういう風に、一日、あれこれやっていた。良い日だ。
●身体を開く云々
サッカー少年とも、というサイト。内容はさておき、息子のともくんはそれでいいんかいな、という気もする。まあいいや。身体が開いたらだめで、両足を無理に使おうとするのは良くない、というようなことを書いていて、基本的には僕もそう思う。ただ、デンベレを見ていると、違う道もあるのかなと思う。
https://ameblo.jp/football-honjo/entry-12302239358.html?frm=theme
https://ameblo.jp/football-honjo/entry-12302239358.html?frm=theme
身体が開いている、というのは、棒立ちで、左右の胸が正面を向いた姿勢を言うらしい。上の記事を読んでください。わかる、棒立ちって良くないよね。詳しい説明はわからないけど、人間は、どこかをひねったり曲げたりしないと強い力を出せないし、二足歩行だからバランスも悪いと思う。ただ、身体は開きつつも棒立ちじゃない、という姿勢はありうると思う。彼の言っていることが間違っているとは思わないけど、メッシ的な体の使い方以外にも道はあるのではないか、ということ。
おそらくデンベレは、90°以上のターンをするとき以外は、胸を前に向けたまま保つイメージで動いていると思う。捻らない、ねじらない。体の向きと進行方向は大体同じ。腕を体の前でぶらんとやって、そこからシャカシャカ動かすかんじ。1:55辺りのカットインのシーン。あんまり上手じゃない。敵を振り切れていないのは、メッシや、前の紹介したdyego zuffoと違って、こういうターンに適した身体の動かし方をしてないから。デンベレの動きの基本は、体をニュートラルな状態に保ち、両足を使って、できるだけ急激なターンをしないで、すっすっと進んでいくこと。一定角度以上のターンは、キックフェイントとしてターンする。そう、体が開く話だ。デンベレは、開いている。でも棒立ちではない。横から見たら、ちゃんと体は前傾している。だから股関節の伸展=大殿筋やハムストリングで動ける。速い。ただ、横方向への動きは苦手。それを、両足を使うことで補っている。比較として、バルセロナの下部組織らしいけど、彼なんかわかりやすく、ひねったりねじったり腕をブンブンしたりしてバランスを取っている。全然違う。彼をものすごくとがらせたらメッシになる。デンベレにはならない。
両利きっぽい人を探してみよう。
サンティカソルラか。
彼は、スイッチ出来る人、に見える。基本的には右で、場合によって左利きになる。敵が近くにいてキープするときは、両足を同時に使うかんじ。いや、うまいなこの人。他に両利きっぽい人が思いつかないから調べたら、スナイデルもそうだと。観たけど、カソルラよりさらに開いていない。ちなみに二人とも怪我が多いイメージ。膝をやっている。体が開くと、膝を使う動きになりやすいよね。2人とも、前にまっすぐ進むのは速くないし。
この二人と比べても、やはりデンベレの動きは変だ。ふたりはパサーだけど、デンベレはパスミスが多いし、雑。プレイスキックはうまいけど、ちょっと話が違う。シュートも、余裕があるときはズドンと打つけど、動きの中で打つと、大抵ふかすか逸らす。わかるわかる。細長いと大変だよね。頭の問題もあるとは思うけど、パスとシュートのまずさを、デンベレの動き方の特徴から説明できないか。多分できる。問題は一つ。
先のブログで、ボクシングに例えて、体が開くと手打ちになる、と書いていた。その通りだと思う。サッカーでも、上半身で方向付けをして、体全体で蹴った方が、強く、正確に蹴ることができる。それが普通の蹴り方。デンベレは、手打ちに近い蹴り方をする。メッシとは全然違う。メッシは体全体で蹴る。
パススピードは遅いし定まらないしで、チャビがいたら切れてそう。デンベレは、手打ちだから、パスの予備動作が小さい。その分読まれにくいから、短いパスなら良い。ちょっと長くなると急にふらつく。ふつうの予備動作をする選手なら、パスをする前に周りを見つつ上半身の動きをはじめて、そして蹴る。考えてから、蹴る。ところがデンベレは、予備動作がないから、そういう癖がついていなさそう。常に出たとこ勝負。蹴る直前に見えたところに蹴る。だから、蹴る段になってパスコースがないことに気がつくと、適当に蹴る。チャビ激怒。
https://youtu.be/yr5fX80LYZM
シュートも大体同じ。セビージャ戦のゴールのように、余裕があれば、ズドンと打てる。ただ、この動きを、混戦で出来るか、という話。まず無理。シュートは、片足で強い力を出す動きだから、どうしても、動きに左右差が出る。だから、デンベレのような、常にニュートラルを保つ動きからだと、接続が悪い。それで、シュートフェイントをして、余裕をもって蹴る。シュートコースがあってもシュートフェイントをかける。そうでないと入らないことをわかっているからだと思う。あとは、右サイドから右足でファーを狙うようなインステップキック。体が細長い人は、軸足からある程度離れたところにボールを置かないとうまく蹴れない。それを動きの中で自然に作れるのは、右サイドから、右足で蹴るパターン。ただこれ、コースが狭いから難しい。せっかく両利きなら、メッシのように切り込んでいって左足で打った方が確実。
というように、パスでもシュートでも、構造的な欠陥がある。だから、そう簡単には上達しないと思う。
キックフェイントは、さすがに上手。普通の人より、シュート(orパス)の予備動作が少ないことが、フェイントには好都合。背中から下だけの動きだけだから、軽く跳ねるだけで動きをキャンセルできる。そもそも体が軽いのもある。この動きに、普通の動き方のディフェンスが対応すると、大体遅れてしまう。
結局のところ、デンベレに出来るのは、オープンスペースで、相手をかわしながらグングン進むこと。後は、キックフェイントがうまいから、センタリングも得意。
……あれ?古典的ウィング?待って?散々書いてそれ??