dal tadka
ダル、好きですか。僕は好きです。世の中では、野菜なのに美味しい、豆なのに美味しい、肉じゃないのに満足感、などと、豆や野菜を貶める言い回しがありますね。賢明なる読者の皆様はご承知かと思いますが、豆はおいしい、豆だからおいしい、なのです。とくに、このダルタルカとチャパティを合わせると、恍惚の味になりまして、それは肉の付け入る隙のない、完全なおいしさなのであります。ダル、がひきわりの豆、もしくはそれを煮込んだもの(カレー)を指します。tadkaは、テンパリングのことです。スパイスをを油で熱すること、もしくは、それを調理工程の最後に、料理に油ごとかける行為を指します。だから、ダルタルカは、タルカしたダルです。ということでレシピです。
4人分
・ムングダル——1/4cup
・マスルダル——1/4cup
・水——500ml
・トマト——1/4個(みじん切り)
・ターメリック——小さじ1/2
・塩——小さじ1/2
●タルカ用
・ギー—–大さじ3
・ホールチリ——1本(ちぎっておく)
・クミン——小さじ1
・玉ねぎ——大さじ1(あらいみじん切り)
・ニンニク——1かけ(生姜と一緒につぶして刻んでおく)
・生姜——にんにくと同量くらい
・青唐辛子——1/2本(みじん切り)
①ムングダルとマスルダルを、水でよく洗う。ごみを落とすのと、がしゃがしゃやって浸水させるため。一晩水に浸けても良い。
②鍋に、洗ったダル、水、トマト、ターメリックを入れて火にかける。沸いたら弱火。好きな硬さまで煮る。水が足りなかったら足す。20分くらいで煮えてくるで、マッシャーや泡だて器をつかって潰すとより早い。
③別の鍋にギーかサラダ油を熱して、クミンを加える。クミンの色が変わったら、ホールチリを加え、ニンニクと生姜、玉ねぎ、青唐辛子、も加えて、玉ねぎが軽く色づくまで炒めたら、ダルにじゃっとかける。
どんな仕上がりを目指すか
・正直言って、いろいろです。好みによって色々なのです。今回は、ちょっと粘度高め、ギー多め、というかんじです。
・いつもの南インド屋のレシピに比べると、ターメリック多めで色が濃いです。
・塩は、強くすることもできますが、ちょっと弱めにして、まろっとした味にしたほうが、それらしいと思います。
バリエーション
・家庭の数だけ、と言っても良いと思います。
・まずは、ダルの種類。6種類くらい混ぜて作ることもできるし、一つだけでも良いです。ムングダルとマスルダルは煮えるのがはやくて作りやすいです。ほかのダルは、圧力鍋がないと大変です。
・塩気もいろいろです。
・粘度もいろいろです。
・使うスパイスもスパイス色々です。つらくなってきました。マスタードシードを加えても良いし、シナモンカルダモンクローブ、という華やか系でも作れますし、ガラムマサラも使えます。あまり辛い料理ではありませんが、すこしチリパウダーを足しても良いと思います。
・トマトを玉ねぎなどと一緒に炒めても良いです。水分が多いと温度が上がりにくいので、豆と煮てしまっています。
・今回はギーを使っていますが、サラダ油でも良いです。冷めてから食べるのなら、サラダ油のほうが良いかもしれません。
どうやって食べるか
・粉ものにあいますが、米に合わないわけでもありません。このレシピ、本当に書くのがつらいです。
・これにチャパティとサブジで、いかにもインドなセットになります。
・欧米人にも受ける味だと思うので、卵とサラダとダル、それにバゲットで、良いかんじだと思います。何を勧めているんだ俺は。