Glebionis coronaria thoran
春菊って、英語で書くといかめしいかんじになりますね。thoran トーレンは、ケララの料理です。ココナッツ炒めです。ポリヤルとも似ていて、重なる部分もありますが、やっぱり少し違います。ポリヤルは、語義としてはココナッツを含まないのですが、トーレンは、ほぼかならずココナッツが入ります。ポリヤルではよく使われるウラドダルは、トーレンに使われることもありますが、どちらかと言うとポリヤルっぽい食材だと思います。ケララの風ではココナッツ炒め蒸し、と表現しているように、中華鍋でじゃっと炒める、というより、蓋をして弱火で火を通すイメージです。
すこし癖のある春菊も、ココナッツをばさばさ振りかければ、急に食べやすくなる、ココナッツの強さが実感できる料理です。
(4人分)
春菊——ひと袋/180gくらい(細かく刻む)
玉ねぎ——1/4個(みじん切り)
●青唐辛子——1本(みじん切り)
●ターメリック——小さじ1/2弱
●塩——小さじ1/2
——ここまでをすべて混ぜ合わせる——
サラダ油——大さじ1
マスタードシード——小さじ1/2
ココナッツシュレッド——2/3cup(挽いておく)
・刻んだ春菊と塩、スパイス、を大きめのボールなどに入れて、良くかき混ぜておく
・鍋にサラダ油を熱し、マスタードシードを入れる。八割方弾けたら、混ぜ合わせておいた材料をすべて入れる。良くかき混ぜたら蓋をして、弱火で8分ほど蒸し焼きにする。もし焦げ付きそうであればすこし水を足す。
・全体がしんなりとしたらココナッツを加えて、良くかき混ぜてから火を止める。
ボールに材料を入れて混ぜる
ちょっとしんなりする
マスタードシードを弾けさせて
混ぜておいた春菊を炒める
ココナッツを加えて和える
どういう仕上がりを目指すか
・細かく切った春菊とココナッツが合わさって、そぼろっぽい見た目になります
・火の通し方は好みにもよりますが、ちょっと歯ごたえが残るくらいが良いと思います
・塩味は、あまり強くはしませんが、ココナッツが多いので、薄味にすると、少し気持ち悪いような味になります
・パラパラ、よりは、しっとりとした方がおいしいと思います
バリエーション
・カレーリーフがあれば加えても良いですが、なくても問題はありません。スパイスに関しては、クミンやホールチリを加えても良いです。ターメリックを抜いても良いです。
・ほうれん草は水が出るのでちょっと難しいのですが、蕪の葉もおいしく作れます。ほぼ見分けがつきません。
どうやって食べるか
・ミールスの一品として
・付け合わせ的に、チキンカレーと春菊のトーレンでも良いと思います