がんも、は、あのがんもです。がんもどきです。これを炒め煮にした料理です。ワダvadaiという、豆をすりつぶしてあげた料理がありまして、それを大豆で置き換えると、ほぼ、がんもです。だから、ほぼ、インド料理にも合うのです。
揚げたワダが残って、次の日に食べるときの料理、というイメージです。leftoverです。
がんもは、人参やゴボウの入っていない、プレーンがんもをつかってください。
・がんも——150gくらい(適当に切る)
・サラダ油——大さじ3
・シナモン——ひとかけら
・クミンシード——小さじ1/2
・フェンネル——小さじ1/4
・ホールチリ——3本
・玉ねぎ——1/2個(細かいみじん切り)
・トマト——1個(みじん切り)
・青唐辛子——2本(みじん切り)
・ターメリック——小さじ1/4
・チリパウダー——小さじ1/2ちょっと
・コリアンダーパウダー——小さじ1/2
・サンバルパウダー——小さじ1/2
・塩——小さじ1/2ちょっと
①鍋にサラダ油を熱して、シナモンを入れる。シュワシュワしたら、クミン、フェンネル、ホールチリ、を順に加える。玉ねぎを加えて軽く色づくまで炒めたら、青唐辛子とトマトを加えて、トマトを崩すように炒める。トマトの水分が飛んだら、パウダースパイスと塩を加えて馴染ませる。切ったがんもを加えて、水を1/2cup程加えて炒め煮のようにする。
どういう仕上がりを目指すか
・がんもが水分を持ちつつ、びしゃびしゃではない、というくらいを狙います。ドライにすると喉が詰まるかんじになるので、がんもにグレイビーを吸わせつつ、びしゃびしゃにはならないよう水分を調整する。
・がんもがくったくたになるように、しっかり火を通します
・がんもは意外と豆の味が強いので、びしっと辛くした方が味がきまりやすいです
バリエーション
・もっとがんもを崩して、水やココナッツミルクでグレイビーを増やせば、より一般的なvada curryに近づきます。それはそれでおいしいです。
・おすすめはしませんが、ドライ系のがんも炒めも、ありと言えばありです。水が欲しくなります。
・スパイスの使い方はいろいろです。今回は、少し華やかにするために、シナモンとフェンネルを使いましたが、もっと素朴にするには、ターメリックとクミンを強くするのも良いと思います
・サンバルパウダーとは、サンバルという豆と野菜のカレーにつかうミックススパイスです。ガラムマサラは、より、肉料理に合う風味です。がんもは植物性なので、ガラムマサラではちょっと強いので今回はサンバルパウダーにしました。サンバルパウダーがない場合は、ガラムマサラで代用しても良いし、抜いてしまっても良いです。お好みでどうぞ。
食べ方
・動物性食材不使用でありながら、かなりの満足感があります。なので、そういう方に出してあげると、すごく喜ばれると思います。また、インド人に食べさせても、おそらく喜ばれます。
・ごはんに合います。日本米に合います。豆腐なのにご飯に合って悔しい!でもおいしい!というかんじです。
・がんもって、あんまり売っていないんですね。プレーンならなおさら。豆腐屋で住み込みで働いて、先輩に、賄いを作れと言われるも、がんもで何を作ったらよいかわからずふるえている人に教えてあげたい、とうふれレシピです。