雑記2018/12/26「ポマンダー煮」「引き続きクロースの動き」

2018/12/26

●ポマンダー煮

正月営業のデザートを考えていた。フルーツのコンポートにすることは決めていた。スパイスも使おうと。ためしに、ミカンを買ってみた。うすく輪切りにして、さっと煮たらおいしいのではないかと思った。合わせるスパイスは何か。これはもうクローブだろう。オレンジにたくさんクローブを突き刺す、魔よけのあれ。ポマンダー。だからポマンダー煮。クローブをがっちり効かせるとおいしかった。店員Aに食べてもらった。おいしいけど、みかんではありがたみがないとのこと。そのとおりでございます。ということでもうちょっと検討する。

●引き続きクロースの動き

今日は休みなので、一日中、トニクロースの体の使い方を真似ていた。あいまに歌ったり踊ったりもした。気がつけば外は暗くなっている。クロースは、肘を胴体につけて、手のひらを前に向ける。クリオネみたいな腕の使い方をする。これ、キックとの相性が良い。一日やって思った。肩甲骨を内側に絞るような動きがやりやすい。昨日は、体を捻ることができないからドリブルに不向きと書いたけど、キックだけなら十分いける。むしろ、動く方向が限定されているおかげで、安定性が高まる。余計な方にいかないから。それと、腕を広げている分、姿勢を崩しにくいからキックが安定しそう。やっぱりこれ、後方から、前を向いてパスを捌くのには適している。このままでは、ドリブルでつっかけてパスコースを作ることはできないから、それをやりたいときは、くるっと手のひらを後ろに向けて前傾する。そうすると、ドリブルに向いた体の使い方になる。その切り替えを訓練すれば良いのかも。誰かいないかな、と思って探したら。デブライネが近いかも。デブライネはすごくうまい。異なる体の使い方で、それぞれ精度の高いキックを持っている。すごい。

●思い出したポマンダー

一瞬付き合った女性がいて、その人とポマンダーを作ったことがある。まだお付き合いする前に、ポマンダーを作ろうと言われて家に行った。家にたくさんクローブがあるから持って行った。オレンジにひとつひとつ突き刺していく。雪の多い冬だった。日当たりが良くて曇りガラスがきらきらしていた。明るいけれど足もとの冷える家だった。出来上がったら玄関に吊るして干した。しばらく乾かせばできあがり。ポマンダーを作るなんて、吉本ばななの世界にありそうだと思った。そういう、面白いことする人好きだよ、と付き合うようになってからその人に言った。そのひとは、ポマンダー作りを楽しそうにやる男の人なんで初めてだった、と言った。思えば、それが僕にかけられた、ただ一回の好意の言葉だった気がする。なんというか、当時の僕は、心が薄い人、というのがほんとうに存在するとは思っていなくて、話しかけていればそのうちこっちを向くだろうと思っていた。結局こっちを向くことはなかった。ポマンダーは、寒い部屋で凍って急に脱水したせいで、腐って落ちた。いやいや、おあとが宜しいようで。