豆のある生活の宣伝文章

商品「豆のある生活」は、豆を普段の食事に取り入れるためのコースです。購買意欲をそそる何かを書こうと思ったのですが、そもそもが非常に個人的な動機で始まったもので、なかなかお勧めするのが難しいです。だから個人的なことを書きます。本当に個人的な、迂遠な話です。

僕は、奮発して高いもの食べちゃおう!という考え方が薄い人間です。それがいかにおいしくても、たまにしか食べられないようなものなら食べても仕方ないと思ってしまいます。ケチとも違う気がします。アニメのちびまるこちゃんで、家族旅行に行く費用をためるため、細かく電気を消したり水を使う量を減らしたりして小銭をためる(けど結局頓挫する)話がありました。たまにしかできない一回の楽しみのために、毎日の幸せを削っているということで、愚の骨頂だと思います。

おいしくて高いものを食べるのは楽しいです。けれど僕にとっては、楽しい気持ちはザルに水を通すようなもので、あっという間に流れて消えてしまうから、またすぐに食べないと幸せは続きません。そのためには丈夫な財布が必要です。たまにしか食べられない程度の財布をつかんで高級寿司を食べに行くのは、まさに身の丈に合わないということです。とは言いながら、明日から東京に行って、とりあえずスリマンガラムに行ってミールスを食べる予定です(調査は別ということで)。

価格の問題だけではないですね。僕は、家系ラーメンを毎日食べることはできません。おそらく死にます。味としても、毎日濃い味のものは食べたくないです。そういえばラーメンは毎日でも食べられる値段設定だから、誰でも簡単に大量摂取ができる、恐ろしい食べ物ですね。価格だけでなく、栄養的にも味としても、毎日でも食べられるようなものが好きです。南インド屋はミールスから始まっているのも、ミールスには日常食としておいしいからだと思います。

話はそれますが、南インド屋という事業における投資は「日々の仕事や暮らしが楽になるもの」が最優先です。南インド屋で一番働いているのはドラム式洗濯機です(経費にはしてないけどね!したかったけど無理だね!)。鍋釜やボウルなど、仕事道具は迷わず買います。ケチ志向の店員Aにも、仕事が楽になるものを見つけたら迷わず買おうとしつこく言い聞かせています。食器洗浄機が導入されたことで、試作がすごくはかどるようになりました。試作をすると洗い物が増えるので無意識にブレーキがかかっていたのだろうと思います。いまは、作りっぱなしであとは放り込むだけで良いと思えるので、無制限に料理ができます。やっほー!

ということで、僕はたまに食べておいしい!ではなく、毎日食べてもおいしい!となるものに重きを置くタイプです。一回高級な食事に行くより、そのお金で高い醤油と海苔を買った方が幸せだと感じます。だから、既にスパイスレッスンとビリヤニレッスンがあって、何かもう一個レッスン物をやろうと思ったとき、方針はすぐに決まりました。スパイスレッスンより地味なものにしようと。ビリヤニレッスンはスパイスレッスンより派手でよそ行きです。だから次は地味が良い。地味と言えば豆だろう。毎日でも食べられるもの、という意味を込めて、豆のある生活にしようとすぐに決まりました。

豆のある生活の一期目をやってみて、何より僕の食生活が変わりました。自分のために自分で料理をするようになりました。ご飯を炊いて豆を煮て、野菜を炒める、これが基本になりました。豆のある生活を送ると、確実に精神状態が良くなります。豆を煮るという行為がそもそも癒しになる可能性もあります。これまでより解像度を上げて豆と向き合うことで、かなり豆と仲良くなることができました。ストウブを導入することで、鍋による煮え方の違いも気がつきました。米の炊き方も上手になりました。

好みの問題を無視すれば、家族の食事を作るうえでも役立つなと思いました。ダルは大量調理が容易ですし、火にかけるだけなので同時調理もやりやすいです。味噌汁より簡単です。炊飯器でご飯を炊いて豆を煮れば、とりあえずは食事の基礎ができるのは楽です。毎日ダルを煮ればよいと思います。またダル~?飽きた~?と文句を言う人間は、ダルの食べ方が足りないのです。「飽きる」を突破した先に日常食があります。最近はぬか漬けが個人的な流行で、ダル、ご飯、ぬか漬け、の組み合わせはものすごくしっくりきます。いま冷蔵庫には、味噌をまぶした鶏肉が眠っています。この後焼いて、ダルと炒めたキャベツと一緒に食べる予定です。僕は全く飽きません。豆のある生活、いかがですか。9月30日まで受け付けています。ひと月めはマスルダルとキャベツです。

 

商品ページ→https://minami-indo.shop/items/62f20e458a0bd05026606f0a