チャイのレシピ追加します(2/28更新)

チャイのレシピが増えていきます。

 

【更新履歴】

1/22 「免疫力の上がるチャイ」「豆乳チャイ」追記

2/1   「ラムチャイ」追記

2/16「チョコチャイ」追記

2/28「ルイボスチャイ」「ほうじチャイ」追記

①免疫力の上がるチャイ★★★☆☆

のみやすさ ★★★☆☆おいしく飲めるけど薬っぽい

難易度 ★★☆☆☆わりと簡単です

インド料理愛好家へのお勧め度 ★☆☆☆☆いわゆる本格的ではない

免疫力ってなんだろうでも体に良さそう度 ★★★★★医食同源!身土不二!天上天下!

材料と手順

●水100ml、茶葉小さじ1.5、砕いたシナモン小さじ1を鍋に入れ強火にかける

●沸騰したら、牛乳150ml、砂糖大さじ1を入れてかきまぜ、沸騰したら、すりおろした生姜大さじ1を加え火を止め、最後に蜂蜜小さじ2を溶かしこむ。

味の特徴・目指すイメージ

なんとなく薬っぽい味になれば成功です。シナモンは基本的に甘い香りなのですが、やはり、木の皮は木の皮です。そういう植物っぽい味と、茶葉の苦み、すりおろした生姜の苦みと辛さ、そこに蜂蜜のちょっと気持ち悪い風味(個人差があります)が合わさり、更に甘みを強くつけないことで、総体として薬っぽくなります。薬膳……?という印象です。生姜はぜひ皮付きをすりおろしてください。チューブは使わないのでわかりません。

どういうときに飲むか、どういう風に提供するか

免疫力を上げたいときです。スパイスの中で、シナモンと生姜は、体温を上げる方向に働きます。体温が上がれば免疫力が上がるだろう、という安易な考えに基づいて作られています。実際のところは知りません。

甘みも強くないですし、パウンドケーキを食べるときにあっても良いような味です。ただ、お客様を招いてケーキを切って、そして出すのがこのチャイ、というのは、なんとなく合わないような気がします。他のチャイをお勧めします。ただ、健康志向、免疫志向の方に、話の種として出すのには良いと思います。または、薬っぽい味が好き、という好みの方、たとえばコーラよりガラナが好き、ドクターペッパーもわりと好き、という方には喜ばれる気もします。

また、薬膳的な売り方をしたいカフェオーナーにもおすすめです。窯から出してきた茶碗のようなカップ、もしくは逆に、持ち手もガラス出てきている、漢方薬局でのハーブティーの販促につかわれそうなカップで出すと、雰囲気が出ると思います。

②豆乳チャイ★★☆☆☆

のみやすさ ★★★★☆大豆嫌いでなければ

難易度 ★★★★☆味のバランスが少し難しい

インド料理愛好家へのお勧め度 ★☆☆☆☆いわゆる本格的ではない

牛乳が苦手な人が喜ぶ度 ★★★★★僕は火を通した牛乳なら好きです 

材料と手順

●カルダモン3粒、クローブ3粒、シナモンひとかけらを、かるく砕いておく

●水50mlと茶葉小さじ1を鍋に入れ強火にかける。沸騰したら豆乳200mlと砂糖大さじ1.5を入れる

●沸騰させないように注意して、細かい泡が浮いてくるまで温めたら砕いたスパイスを入れて火を消す

味の特徴・目指すイメージ

気持ち悪い味にならないよう工夫されたチャイです。そのため、水は少な目、茶葉少な目、甘み控えめ、というバランスになります。スパイスは臭み消しです。生姜が入らないのは、味が和風になるのを避けるためです。豆乳は牛乳ほど味が強くないので、同じ感覚で他の材料を入れると、味がまとまりません。色は濃くならず、パンチのある味にはなりませんが、ちゃんとおいしく飲めます。つかう豆乳によっても味が変わりそうですが、今回はめいらくの有機豆乳を使っています。紀文のはあまり好きではありません。

豆乳は、激しく沸騰させると分離しやすいので、煮立たせず、温めるイメージで作ってください。

どういうときに飲むか、どういう風に提供するか

牛乳が飲めないけどチャイが飲みたい!という人に出すときです。それ以外なら基本的には牛乳の方がおいしいと思います。ガラスのコップと言うよりは、マグカップに入れたほうがおいしく飲める味です。口に当たる部分が厚くて丸みがあるほうが良いと思います。昔のミスタードーナッツのカップも良いかもしれません。

甘みはそれほど強くなく、かつスパイスもある程度は効いているので、そういう層には喜ばれやすい味だと思います。上白糖でなくキビ糖で作る手もあります。味はすこし野暮ったくなりますが、喜ばれると思います。

カフェでチャイを出す際にも、よいレシピだと思います。ただ、すこしパンチにかけるので、そこは工夫が必要です。原価としては、牛乳で作るものよりも、すこし高くなります。

③ラムチャイ★★★★★

のみやすさ ★★★★☆アルコール嫌いでなければ

難易度 ★★☆☆☆簡単です

インド料理愛好家へのお勧め度 ★★★☆☆本格的ではないけどうまい

PRONTOにありそう度 ★★★★★きっと変なシロップの味

 材料と手順

●カルダモン 小さじ1/4 クローブ小さじ 1/4 シナモン ほんのひとかけら、を砕いておく。粉末にする必要はなく、石臼でたたくか、ミルで粗く砕く。

●水100ml、茶葉 小さじ1.5を鍋に入れ強火にかける。沸騰したら、牛乳150ml、砂糖大さじ2を入れてかき混ぜる。

●吹きこぼれそうになったら、ダークラム大さじ1を入れ、ざっとかき混ぜてスパイスを入れ火を止める

味の特徴・目指すイメージ

ラムの香りが効いて、お菓子のような味になれば成功です。スパイスは、敢えてありがちな三つを混ぜ合わせて、なんかスパイス効いてるっぽい、という風味にしています。甘みはちょっと強めです。ポイントは、ラムを入れてからの火の入れ方です。ラムを入れてから火を入れすぎると、アルコールも香りも飛んでしまうので、ざっとかき混ぜたら、すぐにスパイスを入れ、すかさず火からおろしてください。逆に言うと、お酒が苦手な人、運転する人には、そのまま10秒ほど加熱すれば、飲みやすくなると思います。さらに言うと、コップについでからラムを垂らす、というやり方もあります。もちろん酒臭くなりますが、それがうまいです。おすすめです。ちなみに私は下戸です。

どういうときに飲むか、どういう風に提供するか

PRONTOで飲むのにぴったりです。メニューには無いですが、言えばやってくれそうな気がするのは、私たちがスタバに甘やかされているからでしょうか。ちなみに、PRONTOには二回くらいしか入ったことがありません。

このレシピだと甘みは強めですが、甘みをすこし抑えれば、バーで出てきても違和感のない味になります。また、食後に飲んでも満足感がありますし、寒い日にコーヒーを飲むように、もしくはバンショーを飲むように、楽しめると思います。寒そうに肩をすくめながら入ってきた、鼻を赤くしたスコットランド系のおじさんが注文しても良いですね。

PRONTOだけでなく、インド料理店やカフェでも使えそうなメニューです。ラムの原価はたかが知れているのですが、牛乳は原価が高めなので、もう少し牛乳を減らして水っぽくしても良いと思います。ドライフルーツの入ったフルーツケーキが好きな層には喜ばれる味なので、カフェオーナーの皆さま、いかがでしょうか。

 

②チョコチャイ★★★☆☆

のみやすさ ★★★★☆チョコ嫌いでなければ

難易度 ★☆☆☆☆失敗のしようもなし

インド料理愛好家へのお勧め度 ★☆☆☆☆インド感はうすい

あれ?これチョコレートドリンクじゃないの?度 ★★★★★ほ、ほら、良く味わえばわかるよ…たぶん 

材料と手順

●カルダモン3粒、クローブ3粒、シナモンひとかけら、ブラックペッパー小さじ1/4をミキサーなどで粉末にしておく。

●鍋に、水150ml、茶葉大さじ1を入れて強火にかける。沸騰したら弱火にして1分間煮出し、漉しておく。いわゆるkeep aside

●鍋を洗ってから、牛乳150ml、カカオ70%のチョコレート20gを入れて弱火にかける。全体がふつふつしたら、泡だて器などで徹底的にまぜる。滑らかになったら紅茶と砂糖を入れ、良くかき混ぜる。再沸騰したら出来上がり。粉末にしたスパイスをふりかけて飲む。

味の特徴・イメージ

チョコレート味のチャイです。そのままです。一般的なチョコレートドリンクほど濃度は高くせず、茶葉の渋みも感じられるよにして、一応チャイとしての体裁を保たせます。濃度としてはココアに近いかもしれません。かすかに紅茶の風味もしますが、カカオの苦みと一体化して、判別できないような気もします。頭で飲んでください。

牛乳を使わないチョコレートドリンクを、三越に入っているジャンポールエヴァンで飲んだのですが、粉っぽさが残っていま一つでした。その点、このチャイは牛乳で滑らかに溶きつつ、渋みも演出できるので、折衷案としては良いかもしれません。滑らかに作るために、牛乳とチョコを入れてからは弱火で煮立たせ、かつ、ふつふついうまでは、いじりすぎないようにしてください。また、スパイスは、入れなくてもおいしいですが、チャイ感を高めるために入れたほうが良いと思います。配合はお好みで変えてください。

それと、今回は大東カカオのクーベルチュールを使いました。明治の板チョコで作るとまったく違う味になると思いますので、せめてTHE CHOCOLATEにしてください。

どうやって飲むか・どのように提供するか

チャイ屋がバレンタイン商法に乗っかるときに最適です。もしくは、ホットチョコレートのあの多幸感が味わいたい、でも濃厚すぎると胸やけする、という場合に、自分で作って飲むのが良いかもしれません。

一度茶葉を煮出して置いといて、もう一度牛乳とチョコレートを煮立たせるので、すこし面倒なチャイです。原価も高いです。なので、飲食店で出すにはあまりおすすめできないのですが、「ショコラチャイ」と言い換えると急に目の色が変わる方々もいそうなので、値段を高めにして帳尻を合わせましょう。

一緒に食べるものとして、クッキー、パウンドケーキ、クラッカー、と考えてみても、それほどピンとこないのですが、ありました。チュロスです。誰が考えたのでしょう、この組み合わせ。それで行くと、ドーナツも良いかもしれません。ミスタードーナツならオールドファッションもいけそうです。僕は試す勇気がないので、どなたかお願いします。

ルイボスチャイ★☆☆☆☆

のみやすさ ★★☆☆☆ぎりぎり気持ち悪くはない

難易度 ★★★☆☆まあふつうにやれば

インド料理愛好家へのお勧め度 ★☆☆☆☆インド感はうすい

普通のチャイが飲みたくなる度 ★★★★★チャイっておいしいんだなあ

材料と手順

・水150ml、ルイボスティー大さじ1を鍋に入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にして3分間煮こみ、蓋をして10分間蒸らす。とにかく濃く出したい。

・牛乳150ml、砂糖大さじ1.5を入れて強火にし、吹きこぼれそうになったら火を止めて、軽く砕いたカルダモン4粒を入れる。

味の特徴・イメージ

なんか薄くて草っぽいチャイだなあ……あ、ルイボスティーなんだ、やっぱりね、という味です。コツとしては、とにかくルイボスティーを濃く出すことで、そうしないと、ただの甘い牛乳になります。ちゃんと煮出して、ちゃんと蒸らしてください。また、カルダモンを入れることで、なんとなくチャイっぽさを演出していますので、興味のある方は、カルダモン抜きで作ってみてください。色は、薄い茶色になります。ルイボスティーの限界です。ルイボスティーは、ティーバッグのものも多く、それで作ろうと思うと大変です。びりっと破いて、中身を出したら良いかもしれません。

どうやって飲むか・どのように提供するか

カフェインを摂りたくない、でもチャイが飲みたい、という場合におすすめです。それならぬるま湯を飲んではいかがですか、とは言わないでください。甘みはわりとしっかりついているので、カフェインは入っていなくても、血糖値がきゅっと上がり、興奮作用があるかもしれません。

チャイを好む集団と、カフェインを避ける集団は、重なるところがあると思います。これはもう、わかる人にはわかって頂けると思いますが、おそらく二つの集団をつなぐ語群は、ヨガ、生成りの服、無農薬有機栽培、玄米、マクロビ、などだと思います。そういう訳で、チャイを提供する場に、カフェインを嫌がる方がいることには、蓋然性があると考えます。だから、このチャイなのです。いいから水飲めよ、と言いたい気持ちをぐっとこらえて、ルイボスティーでチャイをつくってあげてください。お茶請けには、キビとか稗とかが良いと思います。

ほうじチャイ★★★★☆

のみやすさ ★★★★★誰でもおいしく飲めるはず

難易度 ★★☆☆☆簡単です

インド料理愛好家へのお勧め度 ★★★★☆結局みんな和食が好きなんだよ

ほうじ茶の香りでうっとり度 ★★★★★うっとり

 材料と手順

・ほうじ茶大さじ1.5を、ミキサーなどで粉末にしておく。完全な粉末にならなくても良い。水100mlとほうじ茶葉を鍋に入れ強火にかける。沸騰したら弱火にし、1分間煮出す。

・牛乳200mlと砂糖大さじ1.5を加えて強火にしざっとかき混ぜる。吹きこぼれそうになったら弱火にして、3分間煮出す。

味の特徴・イメージ

チャイ、というよりはほうじ茶ラテ、というかんじです。牛乳が強めで、そこまで渋くありません。甘みも、そこまで強くはしません。色は、うすい茶色になると思います。当たり前ですが、ほうじ茶は、もともとは緑茶なので、若干出来上がりが緑がかります。今回は、六花亭のほうじ茶を使いました。六花亭のほうじ茶はおいしいです。おすすめです。ほうじ茶を粉末にすることが出来なければ、茶葉を増やし、牛乳を入れる前に蒸らし時間をとると良いと思います。それにしてもほうじ茶って、良い香りですよね。

どうやって飲むか・どのように提供するか

変わり種のチャイですが、ほうじ茶をつかっているので、誰にでも喜ばれる味だと思います。フランスの知り合いがほうじ茶の味のお菓子が現地の人間に人気がある、とSNSで繰り返し投稿していたので、たぶん国際派チャイです。和を感じさせるチャイ、ということで、抹茶デザートと一緒に売り出しましょう。やはり夏というよりは冬、もしくは、まだ寒さの抜けない三月頭、などに最適です。きっと日差しも強くなってきて、もうすぐ春だね、と目を細めます。

さすがにあんこのお菓子にはあまり合いませんが、せんべいはいけると思います。甘みはそこまで強くないので、クッキーやパウンドケーキにも合いそうです。牛乳が多く満足感があるので、お茶請けはなくても良いかもしれません。

インド料理屋で出すのは難しそうですが、カフェでは積極的に登用したいメニューです。ほうじ茶はまだ、手垢がつきすぎていないと思います。抹茶は、もうだめです。なんとなく。ほうじ茶のゼリーとかもおいしいですよね。ほうじ茶カフェの主力メニューになります。原価としては、牛乳を多く使うので、高めになります。もうすこし水を足してもよいのですが、あまりあっさりにすると、スタバの味とかぶるような気がするので、差別化のために濃くしましょう。

さらに濃厚なほうじチャイのアレンジレシピも置いておきます

・水100ml、挽いたほうじ茶大さじ1.5を鍋に入れ強火にかける。沸騰したら中火で煮詰めるように1分間煮出す。

・牛乳250ml、砂糖大さじ2弱を加え、強火で沸騰させる。沸騰したら中火くらいで、煮詰めるように3分間煮出す

よりミルクっぽく、カフェっぽい味になります。