雑記2022/08/05「ジモティー」「見た目」

〇ジモティー

地元に根付いている人たちのことをジモティーと僕は呼んでいる。面と向かって言う言葉ではない。心の中で、ジモティーだなと思うだけ。最近よく行くスープカレー屋さんは、店主の友達や知り合いがどやどやと食べに来るタイプの店で、来ると必ず、誰誰さん知ってる?誰誰の知り合いのあの人?あ~わかるわかる、と彼らはとても楽しそうにしている。誰かと飲みに行った話、誰かと誰かが知り合いである話、誰かがどこかで飲み過ぎた話、どれも僕には縁のない話で、行くたびに、異文化交流だなと思っている。身近にある外国。スープカレー自体もとてもおいしい。hood dogというすすきのの方にあるお店。

 

〇見た目

夏休みになると、フットサル場に彼女を連れてくる人が増える。男だらけのところに彼女を連れて来るというのは、なんというか独特の味がある。お披露目にも近い。フットサル場に来る彼女で、地味で化粧っ気のないタイプを僕は見たことがない。みんなちゃんと化粧をして、流行りの服を着ている。そしてだいたい痩せている。僕は流行りの服装にも化粧にも本当に興味がなくて、さらに言うと容姿にもあまりこだわりがない。それはもしかして、こういうところでお披露目をしたり、地元の友達と集まったりしないから、外に向かう部分が問題にならないからなのかもしれない。僕が頻繁にダンスパーティーを開くなら、パートナーには容姿端麗な人を選ぶのかもしれない。ちなみに「フットサル場に彼女を連れてくる」よりも、「フットサル場に娘を連れてくる」の方が格上。そして一番強いのは「美人の奥さんと赤ちゃんを連れてくる」だと思う。みんながんばって!

 

〇脱毛

半年くらい前、手元に現金が少しあって「これで日々の余裕を創出できないか」と考えた。時間、集中力、心の余裕、これらが限りあるものと認識するのが自営業の第一歩だと思っている(自営業に限らないか)。ドラム式洗濯機と食器洗浄機を導入した。ルンバは、棚や段ボールが多くて導入できなかった。何かほかにできないか、と思って、そうだ脱毛だと思いついた。髭を剃らないでぴゃっと身軽に出かけられるのは、精神的に楽な気がした。僕はもともとアンダーヘア(カタカナで言うとマイルドだね)は刈るか剃るかしていたし、毛がなくなっても何の問題もなかった。面白いからどうせなら全部やろう、と思った。あまり詳細な描写は喜ばれないと思うから省略するけど、少しだけ。Oライン(お尻だね!)にレーザを当てるとき、てっきり横向きになるのかと思ったら、うつぶせになってお尻をぐっと広げられる。別に緊張もしないから力を抜いていたのに、「力抜いてくださーい」「ハイ、力抜いてくださーい」と3回言われた。そこは女性客の方が多いクリニックで、たぶん、僕のお尻が異常にぶりっとしているから、「なんでこんな硬くて広げにくいんだ、力抜けやこのやろう」と思ったに違いない。すまん。力抜いてもこうなんだ。勘弁してくれ。

 

〇コーヒーを飲んでみて欲しい

コーヒー豆を売って暮らしたい、というフットサル場での知り合い(not友人)に頼まれた。いいよ、と言ったけど僕の手元にくるまで3週間かかった。直火式で深めの焙煎だった。アナエロビックナチュラルだという。それで、飲んで僕に何を聞きたいんだと尋ねた。僕はコーヒーを焼いてはいるけど専業ではないし、カフェの運営もしたことがない。飲食店のまねごとをしたことはある。いまはスパイスをネットショップで売っている。何が聞きたいの?「あ、いや、感想を」だからさ、飲んでおいしいのと商売になるのは全く違う話だよね。自分の豆がプロ基準に達しているかどうかが知りたいの? 「あ、ただ、感想を、これを買いたいかどうか」 あのさ、ただでもらったコーヒーをまずかったと答える人は僕くらいしかいないよ。そもそも、この豆1kg○○円だよね。それを焙煎して暮らしていくのに、何十キロ売らないといけないか考えた? 多分この豆、農園から言っても焼き方から言っても、おいしいと思うよ。すっきり系だけどナチュラル風味が残るんだよね。でもさ、おいしいと売れるの間には、果てしない距離があるよ? 知り合いにコーヒー豆配って「おいしかったよ」の一言をねだってなんかいないで、いますぐBASEでショップ開いて売ったら良いんじゃない? そうしたら、おいしく豆を焼くことが、コーヒー豆を売って暮らしていくという目標における何%くらいの進捗なのかがわかると思うよ。10%くらいじゃない?甘く見積もっても。そもそもさ、僕に渡すまで3週間かかったよね。この3週間があれば何ができただろうね。 この3週間で新豆も結構入ってきてるよね。経験も技術も現金もないんだから、せめて出来ることは最速でやったら? あなた前に言ってたよね、もう雇われて働くの嫌になったんだって。わかるよ。だから僕も助力できるならしたいと思ったよ。今の生活が嫌なんでしょう?ここが踏ん張り時じゃないの? やると決めたら必死でやれよ。簡単だろ、勝つまで続ければいいだけなんだから。え? そこまでは言ってない? あ、そう。そっか。わかったよ。そういうことね。うん、覚悟が決まってないなら、もう僕に話しかけないでくれる?

と言いたいけど八割以上を飲みこんで「あ、はい、オッケーですわかりました。おいしかったかどうかだけ今度教えるね」と言った僕は、だいぶ成長したと思う。