あの、カトリについているシールって、なんとかならないのでしょうか。はがしにくいシールは、車検のシール以外は使用禁止にして欲しいです。
ということで、みなさまお困りの、インド食器のシールのはがし方を紹介します。
アジアハンターでは、直火であぶって、それを乾いた布でふき取るという方法が紹介されています。これでも取れるには取れるのですが、僕はうまくいかなかったので、問題点を挙げてみます。
問題①あつくて危険
ステンレスを直火で熱するので、もちろん熱いです。軍手や、マジックハンドの親分みたいなものでつかんでも良いのですが、ひよわなシティボーイの僕には、ちょっと厳しいです。キーボードをたたくので精いっぱいです。
問題②変色してしまう
金属って、熱すると、焼きが入って色が変わりますよね。おそらくは僕のやり方が下手なのだと思いますが、変色して、しかもシールがはがれない、そして熱い、というミスを繰り返しました。
問題③綺麗にはがれない
インドの熟練のおやじなら綺麗にはがせるのかもしれませんが、僕にはできませんでした。ぜんぜんはがれません。シールの紙部分ははがれても、糊がこびりついて残ります。
いかがでしょうか。このように、直火で熱してふき取るやり方は、なかなか難しいのです。
他にも、除光液やシンナーで剥がす、という手段もありますが、強靭なインドのシールには効ききません。さすがインドです。また、お店でつかう大量のカトリをシンナーまみれにしたところ、店員Aの脳細胞が、かなりやられたようです。換気には気を付けましょう。
ただ、これはあくまで南インド屋で使っていた食器の話で、シールの種類によっては簡単に剥がれるものもあるようです。そういうシールだったらラッキーですね、好きなやり方で剥がしてください。
炙っても宥めてもすかしてもはがれないシールの場合は、南インド屋の方法を試してみてください。
手順①鍋に水を張り、カトリを放りこんで茹でる
糊をふやかして柔らかくします。この段階で、シールの紙の部分は取れることが多いですが、これは前哨戦です。残った、白い糊が本当の敵なのです。
お湯から引き揚げたら、熱いうちに、スポンジか何かでこすって、糊をこそげ落とします。物わかりの良いカトリなら、これだけで、するっと綺麗にはがれることがあります。
家にシールがついた食器が無かったので、イメージ画像です。
手順②サラダ油をかけてぬぐい取る
きっとカトリの底には、白っぽい糊がへばりついています。食器が冷めないうちに、少量のサラダ油を垂らし、手でごしごし擦って、糊を溶かします。
糊が溶けたところで、捨てても良い布でふき取ります。もし、それでも残るなら、もう一度油を垂らして、擦る、ふき取る、を繰り返します。
手順③ぬるま湯で綺麗に洗う
油まみれのカトリは、一度、キッチンペーパーなどでふき取ると、洗うのが楽になります。冷たい水で洗ってしまうと、溶けてはがれた糊が、ふたたび固まってくっついてしまうので、必ずぬるま湯で流してください。茹でるときに使ったお湯を使っても良いです。
以上が、南インド屋のシールの剥がし方です。直火で炙って拭う方法に自信がない方は、ぜひお試しください。