『魔法の粉』で作るスープカレーのレシピ

南インド屋スパイスショップでは、スープカレーを作るための『魔法の粉』という商品を販売しています。ミックススパイスです。料理に慣れている人なら、作業時間は5分くらいで済みます。同封されているものよりも詳細なつくりかレシピです。魔法の粉はこちらで売っています。

まずは全体図です。

(2人分)

鶏もも肉——1枚

玉ねぎ——1/2個(細かめのみじん切り)

トマト缶(ホール)——大さじ3

メークイン——1個(半分に切る)

人参——1/2本(縦ふたつに割る)

ピーマン——1個

水——500ml

塩——小さじ1弱

魔法の粉——大さじ1

※魔法の粉——小さじ1(後入れ用)

①鍋に材料をすべて入れて、鶏もも肉が軟らかくまで煮る。ふつうの鍋なら40分くらい。圧力鍋なら加圧は6分くらい。

②魔法の粉小さじ1を加えてひと煮立ちさせたら完成

 

ごく簡単ですね。もう少し細かく手順を見ていきます。

1.玉ねぎを細かく刻む

玉ねぎの一辺が2mm以下になるような、けっこう気合を入れたみじん切りにしてください。この作り方では玉ねぎを炒めないので、粗いと、玉ねぎっぽさが残ってしまいます。ミキサーがある人は、トマトと水と一緒にペーストにしてしまってください。

2.具の野菜を切る

芋はメークインをお勧めします。煮崩れにくい品種が良いです。芋は、縦に割らずに横に切ります。煮崩れ防止です。断面積は小さいほうが水が入りにくいのです。人参は今回は縦に割りました。こちらも横に切っても良いのですが、見た目がより野暮ったくなります。ただでさえ野暮ったい人参なので、せめて少しはスマートに切りたいものです。今回はどちらも皮を剥きましたが、皮を剥かない、包丁の背で削るだけ、土つきを洗ってこそ、無農薬有機栽培こそが命の循環、など、お好みでどうぞ。ピーマンは二つに割ります。本当は種を取らないほうがおいしいです。

3.トマト缶の準備

ホールトマトを使うのが一番です。カットトマトよりおいしい気がします。生のトマトもだめではないのですが、やはりトマト缶が良いかと思います。いろいろなメーカーのトマトがありますが、時々クエン酸が強いトマト缶もあるので、そういう商品は避けたほうが良いと思います。僕は、イオンのPB商品を使っています。イオンの火曜市!!

ホールトマトは、手でつぶしても良いしスプーンやフォークを使っても良いし、とにかくつぶれればよいです。ここで細かくすればするほど、スープの味が強まりとろみがつき、より均質な味になります。ミキサーでペーストにするのが一番プロっぽい出来にはなりますが、一番おいしいかと聞かれると難しいところです。家で食べるものであれば、ちょっとくらい粗く残っているほうが味に変化があって良い気もします。お好みでどうぞ。

分量は大さじ3となっていますが、トマト缶をどう計量するんだ?すり切りにできないだろ?と訊かれたら少し困ります。目分量でお願いします。トマト一個とピュレ部分をちょっと、くらいだと思います。トマトの大きさがけっこう商品によって違うので、このような表記になっているのです。

4.鶏もも肉の準備

写真が無くてすみません。まあ、あまり気持ちの良い写真でもないので、ご勘弁ください。

鶏むね肉は、だめです。手羽元や手羽先はOKです。骨付きの鶏もも肉は、圧力鍋がある場合のみ可です。ブラジル産の小さいもも肉だと、200gを切るものもあるかと思いますが、350gくらいあると安心です。ちょっと大き目が良いと思います。このスープカレーの作り方は、別に鶏ガラなどでスープをとらないことがポイントです。鶏もも肉は具であり出汁でもあるのです。だから、あんまり小さい鶏もも肉だと、味気ないスープカレーになります。

鶏もも肉は、切らないでください。切ると味が抜けすぎたり、ばらばらになったりします。そうなるとスープカレーらしさが減じます。何より、まな板で生肉を切るのが面倒です。面倒なことはできるだけ回避しましょう。

5.鍋に全部入れる

玉ねぎとトマトと野菜、魔法の粉と塩を、入れる。ただ、入れる。塩はあとでも良いかな?と思うかもしれませんが、だめです。塩を入れないで煮ると、鳥の臭みが残りやすいです。それに、芋が煮崩れてしまいます。

6.煮る

こうなります。40分くらい煮ると柔らかくなると思います。煮詰まりそうであれば適宜水を足してください。圧力鍋を使う場合は、6分くらい加圧します。

人参と芋は、取り出しておきます。特に芋は、煮過ぎると崩れる(画像のもちょっと溶け始めてる)ので、取り出しておいたほうが安全です。

7.仕上げ

ふたを開けて強火で煮立てます。玉ねぎの生っぽさを飛ばすためです。ここで味を見てみて、もし足りなければ塩を足します。薄めたければ水を差します。ピーマンを加えて1分ほど煮たら、最後に魔法の粉小さじ1を加えてひと煮立ちさせたら火を止めます。スパイスは加熱で香りが飛ぶので、最後の小さじ1で、香りを加えるイメージです。ピーマンは生っぽさが残るくらいのほうがスープカレーらしくなります。

一度に食べきってしまう場合は良いのですが、そうでない場合、小鍋にうつして一回分ずつ仕上げるのが良いと思います。スープカレー屋さんではそうしていますね。

8.盛りつける

ご飯は別皿にもりつけます。ごはんにかかっているのはラッサムの素です。

これでスープカレーが出来上がりです。これくらいの盛りつけ方だと、鍋にもうちょっとスープが残っています。たっぷりふたり分、というかんじです。

以上、魔法の粉を使ったスープカレーの作り方でした。ご質問などありましたら、SNSのどれかやショップの問い合わせからどうぞ。