雑記2019/03/18「洗面台に七味」「客層」

●洗面台に七味

朝からスパイスを挽いて詰めて、まみれる日が続いている。そのあと出かけるときは、腕を洗って顔を洗って、それから頭も流す。坊主だから楽。ざっと流してから身支度をして、もう一度洗面台を見て、ぎょっとした。流しにスパイスが散らばっている。七味をぶちまけたみたいになっている。そんなに頭についていたのか、と一瞬思ったけど違った。母がランチョンマットを流しで払ったのだった。さすがにね。

●客層

店をやっているときに、気がついた。わあわあ言って騒ぐ人と実際にお金を使ってくれる人は違うと。宣伝してもらえるのはありがたい。でも、数になるのは、違う人たち。雑誌を見てくる人は、新刊が出れば次はそっちにいく。新店開拓が好きな人は、定義上二回目はない。いわゆるカレー好きの人たちや、怪しい自営業風のひとたちは、SNSにあげてくれるのでありがたいけど、彼らも次々と新しいところに行く。彼らの宣伝効果もあってか、少しずつ認知されて、常連客もできてくる。黙々と、淡々と来てくれる人が、いちばん有難い。それで南インド屋。収益を目指して始めたブログではない。料理教室ですこし収益になった。南インド屋がどういう人に読まれているかは知らないけど、類型としては、文章を読むのが好きで、ねちねち考えるのが好きで、そしてインド料理に興味がある人、だと思う。そして最近いそがしい、スパイス販売。そういう人たちが買うか、と言うと、まあ買わないだろうと思う。そうだよね。わかるわかる。僕が最初から計画的にやっていれば、ブログの主な読者層が買いたくなるものを商品化するのだろうけど、残念ながら行き当たりばったり。これまでのやり方なら、商品として売っているミックススパイスのレシピを公開したり、どういう考えでそれを作ったかをねちねち書くのだけど、どうなのだろう。みなさん読みたいですかねそれ。僕なら、読みたい。でも、読んだ後、買うかと言うと、買わないと思う。そんなもんだ。でも、何らかの形で、商品とブログをつなげたいとは思っている。料理教室は、そのままレシピ供給になっているから、良い関係。スパイス販売も、なにか良い形を見つけたい。