雑記2019/02/03「父に似る」「ネイマールの腕の振り」

2019/02/03

●父に似る

小学校にあがる前に両親が離婚し、札幌に来た。母子家庭。それから、一年に2回くらいは父とも会っていた。僕を知る人は信じてくれないと思うけれど、父は、とても感情の薄い人。人の話を聞かないし、長男の言うことはかろうじて聞くけど、次男である僕の言うことは、鼻で笑うようにするか、無視するかだった。それで、賢いなら、わかる。ところがどっこい賢くない。頭と心にわらか何かが詰まっていると思う。僕が母びいきだったのは当たり前だけど、そうでなくとも、気が合うはずもない。クラスにいても絶対に友達にならないタイプ。会うたびに、ああつまらなかった、まあお金のためか、と寒々しい思いだった。ただ、生物学上は親だし、顔は似る。多分、ほかにも色々と似ている部分があると思う。恐ろしいよね。だから、大げさに言うと、僕の生きるテーマのひとつが、父に似ないこと、だと思う。これから僕が仲良くなる人、親密な関係になる人には、いつかは説明しなければいけないことだと思っている。だから僕と仲良くなる予定の人、読んでおいてください。だって、血がつながっている以上、いつ発動するかしれない。いくら、あなたはあなたよ、と言ってくれても、安心はできない。事実、そう思う。ぜんぜん悲壮な気持ちではないし、まあ、誰でも多かれ少なかれ、あることだと思う。僕は、はっきりしている。絶対に父には似ない。これは意志の問題。そして、だれとも知れない相手への誠意。ところが、ところがところがところが、ところが、三兄弟、みながそう思っているわけではないようで、愕然とした。おい読んでるか三男。たたかえよ遺伝子と。血のつながりにうっとりしてるなよ。そういう風では誰も寄ってこないと、父が身をもって、60年かけて実証してくれたところに何故つっこむ。どう考えても悪手だろう。君がどうなろうと知ったこっちゃないけど、相手への説明事項が増えるのは、嬉しいことではない。僕は似ない。お前も似ない。以上。話は終わり。

●ネイマールの腕の振り

昨日、ブラジル時代のネイマールを見て、ちょっと印象が変わった。2015年の動きが好きで、最近のも良いとは思うけど、多分彼の原型はブラジル時代なのだと思う。より、足元でちょこちょこやるかんじ。まあ、いわゆるネイマールのイメージか。彼は、歩幅が小さいとき、腕をたたんで短くして使っている。そうすることで、振りが早くなる。簡単に言うと。3:53くらいのシーン。

もしくは、2:03からのプレイ。

多分彼は、動くとき、足先までは意識していないはず。スピードを落として細かく動くときはとくに、短く折りたたんだ腕と胴体をくねくねさせて動くイメージ。動かすのは胴体だけで、あとは、勝手に足先まで動くかんじ。だから、胴体の動きと、足先が、ワンテンポずれるようになる。ネイマールって足が長く見える気がするのだけど、多分それが理由。あばら骨から下が全部下半身のように動かしている。そして、このくねくね感が、ブラジル人っぽさだと思う。ロナウジーニョのほうがわかりやすいか。

多分、ロナウジーニョくらい筋力があると、スピードを出しながらでもその回転数で動けるのだけど、ネイマールは、スピードを出すと、そこまでの回転数は出せない。違う仕組みで動く。もっと腕を伸ばして大きく使ってバランスをとる。それはそれで、ものすごいテクニックで、理にかなっていると思う。ロナウジーニョが、異常な筋力と柔軟性で無理やり動いているかんじ。真似をするなら、まだネイマールだと思う。