雑記2018/11/21「欲しいものは」「静止状態から動くこと」

2018/11/21

●欲しいものは

何か欲しいものはあるかと聞かれた。ほしいもの。しばらく考えて、ipad proがもう一台欲しいかなと思ったけど、たいして欲しくもない。さっき、やっと思いついた。ヤマハで出している組み立て式の防音ブース。あれがあれば、家で歌い放題。ほしい。誰かぼくにプレゼントしてくれないか。憧れの防音ブース。

●なぜ恋人が欲しいのか

おなじ人に聞かれた。不思議そうに。基本的に自分の中で完結しているから、いらないと言えばいらない。でもいた方が楽しいよね、と思っている。自分という存在に必須のものは、自給したい。ライフラインは自分で管理したい。自分が健康で、機嫌よくいること、これが最低ラインで、それは自分ひとりで保てるようでありたい。いまは実家暮らしで文字通りのライフラインを自分ひとりで保ってはいないから、格好つけてはいけないけど。その部分を外注してしまうと、いろいろと面倒が起こると思っている。あなたなしじゃないと生きていけない、なんて勘弁してほしい。それぞれ一人で生きていけるけど一緒にいたら楽しいから一緒にいる、というパートナー。あと、共同戦線を張れる相手。いまから殴り込みに行く、というときに一緒に行ってくれる人。実は僕は、パートナーじゃなくても、けっこうそれができる。夜遅くに、よし、明日は営業なんだけど店なんかいいから、いますぐその暴力男を叩き出しに行こう、と本気で言えた。まじまじ、超本気。その人は男だから、下心からではなく。こっそりと思っているのは、家族や恋人にしか優しく出来ない人は、たぶん家族や恋人にも優しくないだろう、ということ。

●静止状態から動くこと

基本姿勢のおさらい。脚は肩幅、足先は前を向ける。かかとでなく前足部に体重をかけて、股関節を折り曲げるようにして軽く前傾する。腕の力は抜いて、僧帽筋上部の力で軽く持ち上げて広げる。手の甲は前を向く。太ももから下は力を抜く。で、上体を引き上げるようにして重心を高く保つ。膝の曲げ伸ばしで動かずに、股関節の伸展と屈曲で動く。腕はしっかり振る。

静止状態から動くのは難しい。両足をべったりつけた状態はすごく安定しているから、そこから動くのは大変。走りながらの方向転換の方が簡単。参考動画をどうぞ。最初のプレイ。スロー再生して。この人この動き、すげえ上手。まず止められないこんなの。

まずはメカニズムを説明する。右足が着地するときに、ガクッと右膝が折れている。力が入っていない。右脚で体を支えていないということで、右側に体がガクッと傾く。支えている棒を抜いたような状態。これが初動になって、後は、左脚で地面を蹴って加速している。重要なのは、方向転換は右足の着地とその直後に行われていること。左脚は膝に負担の無い動きで加速しているだけ。まあ、実際には、左膝にも多少横向きの力がかかっているはずだけど、大きな負担ではない。

※実際にこのプレイをするときは、膝をガクッとさせて動き出す意識でやるとうまくいかない。空中で体を折りたたむことを意識して、その過程で右足が持ち上がり、同時に右腕を引いて上体を捻り始めるような感覚になると思うけど、この辺りは個人差が大きいと思う

そんなかんじで、動いている。youtubeにはスロー再生機能があるので使ってほしい。

ディフェンス視点で考えてみる。この選手は右側に方向転換するのが得意なのは有名なこともあり、どのタイミングでその動きが来るかに集中している。タタン、タタン、と同じようなステップを踏んで、どこで違いが出るか。違いは、右足が着く直前、ふっと右腕が浮くような兆しがある。まっすぐ落ちるはずの胴体がかるく屈曲し、ゆっくり落ちるように見える。これは、重心を引き上げて、左足が着地するまでの時間を延ばしている動作。ただ、その腕と胴体の動きだけではフェイントの可能性もある。決定的な違いは、右足が着地し、膝が折れ始めてから。ここまできてやっと、「右に行く!!」と確定する。つまり、わかった時にはすでに体重移動が始まっているということ。ディフェンダーは、そこから体重移動を始めるので、どうしても一拍遅れてしまう。いわゆる、わかっていても止められない、というやつ。実際、この人は、手の内がばれているにもかかわらず同じ動きを繰り返す。そして、チームとしても、その動きを大きな武器として認識している。非常に信頼されているのだと思う。

これが一番わかりやすい方向転換。サイドステップからの方が、軸足が常に前に出ていて、かつ、どちらにでもいけるニュートラルな姿勢を保ちやすいので、一番簡単。では、まっすぐ前に進みながらの方向転換はどうなるかというと、こうなる。0:42くらいからのシーン。二度同じようなプレイを連続している。言わずと知れたジダン。

右足が着地すると同時に、右膝がガクっと折れたようになり、一瞬空中で両足を揃えて浮いたような姿勢になる。蹴球計画のいう「浮き」はこれのはず。右ひざが折れるということは力が入っておらず、支えを失った体は右側に流れる。そして、外に投げ出すように開いた左脚で加速する。ディフェンダーは、右足でのキックフェイトにつられて、そこから姿勢を回復する間もなく逆に行かれて、思わず転んでいる。

前の動画の動きと、原理は一緒で、最初のドリブルの仕方が違うだけ。おそらくどちらも、似たような身体感覚でドリブルをしているはず。

もちろん、すべてのプレイがこの通りに動くわけではないけど、基本はこう。これが、動きながらの方向転換。静止状態から動くには、この動きを疑似的に作り出せばよい。でももう疲れたのでまた明日。