中華そばカリフォルニア、こんなにもご飯に合うラーメン

中華そばカリフォルニアというラーメン屋が札幌にある。おいしいよね、カリフォルニア。日清から、カリフォルニア監修のインスタントラーメンも出ており、札幌での知名度は高い方だと思う。中華そば、煮干しそばを売りにしており、札幌といえば味噌!の観光客が押し寄せる類のラーメン屋ではない。地元の人間が来る店。これまでの人生で一番たくさん食べているのは間違いなくここのラーメンで、ここ以外のラーメンを食べようとはあまり思わない。二郎や家系も好きだけど、札幌においしい家系はなさそうで諦めている。二郎は二郎で、日常的に食べるものではない。あれは儀式とかに近い。

ラーメンを語る人間はたくさんいるだろうから、僕が言うべきことはないだろうと、食べたらたまにtwitterにアップする程度で、文章にはしていなかった。でも、見つかった。言うべきこと、見つかった。カリフォルニアのラーメンは、圧倒的にご飯に合う。多分日本一ご飯に合うラーメン。焦げ目がつくまでよく焼いたジョンソンヴィルとどっちがご飯に合うか競るレベルだから、多分全米級で、世界クラスだと思う。

カリフォルニアは中華そばに分類されるのかな。魚介系のだしが強く、鶏は入っているのか?いないのか?全くわからない。ラーメンという食べ物としてしか認識していないから、本当にわからない。とにかく、濁っていない澄んだスープで、多分植物性の油が浮いている。香味油というやつなのかな。あえていうなら、甘みの薄い、キリッとしょっぱい、蕎麦つゆに近い味。塩が強く、旨みが強く、魚介の味がする。これはもう、ご飯に合うに決まっているんだよね。家系のラーメンもご飯に合うけど、あれはちょっと力技というか、無理やりご飯に合うことにしている、みたいな雰囲気だと思う。カリフォルニアのラーメンは、すんなりとご飯に合う。

カリフォルニアの店主はおそらく、ラーメンを軽食として捉えている。麺の量はたぶん多めだし、ワンタンは大ぶりで、食べるとお腹いっぱいになる。それでもやはり、軽食として設計されているように感じるから、それが良さでもあり、しっかりと食事をしたい人には物足りなくも感じる部分なのだと思う。チャーハンや餃子を置かないのはもちろん設備の制限もあろうとは思うけど、理念としての問題もあるのだろうなと勝手に考えている。ご飯ものはチャーシュー卵丼がある。おいしいが、いかんせん味が強い。ラーメンという食べ物はそもそも塩が強く、塩分耐性がそこまで強くない僕にはちょっとつらい食べ物で、心なしか二年前くらいからカリフォルニアのラーメンがしょっぱくなったように感じている。気のせいかな。食べる時には、心の中で謝りながら少し水を足しており、そうすると、塩と旨みが薄まり、大変おいしくなる。いや、そのままでもおいしいんだよ。おいしいんだけど、僕にはちょっとつらい時があるのでありまして。

それくらいに味が強い食べ物の横に、ご飯を置くと、どうなるか。これはもうね、すごいよ。急に輝き出したよ。これまでも十分おいしく食べていたし、チャンスがあれば足繁く食べに行っていたけど、どこか物足りなさというか、丸く完結はしていない感じがしていた。完結した。線が繋がって丸になったよ。たぶん、そうと気がついていなかったけど、カリフォルニアのラーメンは、おかず力が過剰で、ご飯を主食とする民族としては、ご飯なしでは落ち着かなかったのだと思う。ラーメンライスという言葉で括りたくないくらいに、しっくりくる。店員Aに食べさせたところ、これはご飯を標準装備にすべきだね、と言った。

皆様、鍋ものに、うどんを入れたことはありますでしょうか。鶏や魚を入れた、醤油ベースの寄せ鍋がいい。コシのあるうどんではなく、できれば少し太めで、柔らかいものが望ましい。これを鍋に入れて軽く煮て、ふわっと柔らかくし、だしを含ませると、異常にご飯に合う鍋が出来上がる。鶏肉、魚、野菜だけでもご飯に合うはずなのだけど、うどんを入れることで、おかずとご飯の間を取り持つのか、食事に一体感が出る。一体感が出ると、勢いが出る。カリフォルニアのラーメンの横にご飯を置くと、同じような状態になる。

僕がよく食べるのは、黒ワンタンで、大ぶりのワンタンが5つのる。煮干しそばも良い。煮干しそばは、白の方が好きかもしれない。ダイレクトに煮干しの味がして、好ましい。ワンタンなら白より黒が好き。ネオクラシック中華そばも良いし、普通の中華そばや、油が少ないあっさり中華もおいしい。そして、どれもご飯に合う。全ての組み合わせを試したわけではないけど、確信している。ご飯のサイズは小さめで130円(160円だったかな)だから、気軽に試してほしい。ご飯を注文するのが恥ずかしい気持ちはよくわかる。僕も思いついてから試すまで三年くらいかかった。みんな、同じ轍は踏まないでほしい。カリフォルニアに行ったらご飯を頼む。覚えてくれな。

問題は、店主がたぶんご飯ものを売る気があんまりなくて、ご飯を炊く量が多くないと思われること。どうしよう、ご飯注文されるの面倒だな、と値上げされるかもしれない。そんなこと言わないでご飯炊いて。

 

これは黒ワンタン。トップの画像は、黒ワンタンにチャーシュートッピング(450円)したもの。バラ肉が4枚にロースが1枚で、非常にお腹いっぱいになる。

 

白煮干しそば。この日はちょっと濁り気味で油多めだったかな。はっきりと煮干しを感じる。ご飯に合うに決まっている。

 

黒煮干し。煮干し心と、濃い醤油心が同時に満足する。

 

チャシュー卵丼で満足していた頃

 

ネオクラシック中華そば。ポップなものを上手に作るとすごくうまい、という好例。うまい。