2018/11/17
●朝のコーヒーは濃いか薄いか
濃く淹れておいしいコーヒーも、薄めにしておいしいのもある。好みもタイミングもある。朝、お客さんに淹れるとき、さてどうだろうと思った。目が覚めるように濃く淹れるとも、朝の水分摂取も兼ねて薄く淹れるべきかとも思った。迷ったけどわからないから、僕ならちょっと薄めでざっくりした方が良いなと思い、84度くらいで、速めの抽出にした。ざっくりしたかんじ。焼いた大平原と。
●うまい人と一口に言っても
フットサルがうまい人は沢山いる。ドリブルでざくざく人をかわしてシュートを叩き込むなんてすごいよね、僕は出来ない。終わってシャワーを浴びて2階から見おろしていると、身のこなしの上手な人がいた。ドリブル、ドリブル、ドリブル。ちょっとブラジル人みたい。ははーん、と思って、それからびっくりした。あれ?きみそっち側に攻めてたの!?なんだかすごい身のこなしで自陣ゴールに向かってドリブルしてたのか。すごいなおい。多分彼は自分がうまいと思っている。実際うまい。でも半端じゃなく下手。僕はいま、ひとに体の動かし方を教えられるように考えを整理している。いわゆるテクニックのほかに、プレー選択のうまい下手がある。いつも通り蹴球計画が基本。ものすごい身のこなしで自陣ゴールにドリブルする人と、ぎこちないけど効率的なプレーをする人、僕なら後者を選ぶ。プレー選択の正確さを、判断力と言い換えよう。判断力とはつまり目標の設定で、それを達成するために技術がある。もちろん前提としてゲームのルールが存在する。ゲームのルールから正しい目標が導かれる。目標の設定が違えば、たとえば、いかに派手はプレーをして自分が気持ちよくなるかを目標とすれば、ストリートサッカー的な身のこなしになるかもしれない。だからまず目標設定=判断があって、それを実現するための技術として身のこなしや蹴り方などがある。ただ、判断力と技術は、一方的な関係でもないと思う。技術は人間の体によって表現される。自陣の端から相手ゴールにシュートを叩き込めれば最高だけど、それは人間の体には無理なので、現実的な目標設定が必要となる。理想を言えば、ドリブルをしながら重心を思い切り左に振って、それをフェイントとして右に突き抜けていくドリブルが出来るなら最高だと思う。でも人間の体には負担が大きい。だから、人間に出来る範囲での効率的なドリブルを目指す。そんなかんじで、技術が目標を規定することもある。技術の向上により、判断力が向上することもある。まあ、それでも基本的には、頭の悪いやつはつかえない、と言ってしまって良いと思う。僕はどちらかというと身のこなしに難があるタイプで、最近はそれが思い切り向上した。今日、腹立ちまぎれに無理なドリブルをしてみたら、けっこう出来てしまった。身のこなしが優れていれば、訓練されていない相手であれば、無理が効くんだと思った。話がそれた。判断が大事で、それも同時に教えなければ片手落ちになる。いわゆるドリブル塾、ドリブルデザイナー的な志向は、あんまりよくないかもしれない。じゃあ、どうやって判断を教えようか、と考えて、困ってしまった。蹴球計画を読んでおいて、としか言えない気もする。今後の課題。今日、自陣に向かってドリブルする彼のおかげで発見があった。ありがとう、彼。
●心の中の小市民
僕は、確実にフットサルがうまくなっている。間違いなく。でも、心の中の誰かが「いや八島だからできるんだよ」と言う。腹が立つ。誰にも言われていないのに勝手に腹を立てている。いや、聞いた気もしてきた。たしかに、毎日三時間くらい動画を見て体の使い方を研究したり、夢に出るくらい一日考えていたり、夜中に思いついていつまでもサイドステップをしたり、外で歩いていて突然立ち止まり足をぐるぐる回したりするのは、僕が暇で変な人間だからできることだと思う。やれとは言わない。でも、そこから普遍的と思われる部分を取り出して、これならできるでしょう、と提示したら「それは八島だからできる」はひどくない? 返す刀でドリブルデザイナーのオンラインサロンに加入して「今日からできる必殺ドリブル」を習得しようとするのは変じゃない?ねえおかしくない? 僕の言っていること変かなあ、だってうまくなりたいんでしょうあなた。知ってる。実はうまくなりたくないのは知ってる。北大行きたいと言いながら勉強しない人を見て気がついた。そんなもんなんだ世界。でもこの世界にはラッシーがある。すべて帳消し。ラッシーは救い。乳脂肪分は光。我々の光。
●異常に話しかけられる
恋人募集中と貼り出してからはや二か月がたつけど、梨のつぶて。理由はまったく思い当たらないのだけど、まあ、あえて、あえてだよあえて、無理にでも挙げろと言われたらまあ、ちょっと変な文章を書いたりするようなちょっと変わったところもあるかもしれないところかな、と思うよね。でも世界の99%以上の人はこのブログを読んでない。だからなのか、ここ二か月、ほんとに人に話しかけられる。笑っちゃうくらい。いや笑えないよ、笑えない。べつにあなたたちに用はないよ、おれは恋人が欲しいんだ。