雑記2018/11/02「目が覚めてカーテンを」「麺屋カリフォルニア再び」「ゴドミ」

2018/11/02

●目が覚めてカーテンを

日当たりの決して良くない我が家だけど、朝はさすがに陽が入る。今日は自転車に乗る日だったので目覚ましが鳴った。まだうつらうつらしながらスパイスの山を踏み越えてカーテンを開ける。ばっと光が入って、よしこれで目が覚めるから大丈夫、という安心感で逆にきれいに眠りにつくこともあるから油断がならない。光を信じつつ、自分を信じない、それで起きる。庭の野いばらの、一番てっぺんの枝が、20年選手のライラックに迫らんとしている。バナナを齧って大豆プロテインを飲む。

●麺屋カリフォルニア再び

券売機の位置と、テーブルの配置がすこしかわっていた。前回よりも空気が緩んでいるような気がした。わんたんのたくさん入った塩にする。おいしかったけど、油と塩が強かったような。ま、味はぶれるよね。一緒に行った友人は四度目くらいらしく、やっぱり違って感じたとのこと。店から出ていつものように適当に歌っていると、ホテルカリフォルニアだねと言われる。意識していなかったけど言われてみればそうだ。無意識へのすり込み、コーラとセックス。

●私よく道聞かれるんだよね

街を歩いていてよく声をかけられる、道を訊かれる、という人はけっこういる。困っちゃうけど困っていないのだと思う。僕は、そんなに訊かれることはない。ただ、二か月前くらいから、妙に人に話しかけられる。敢えて言うと、気安く話しかけれられる。フットサル場でも、これまでよく会っていてお互い顔は見知っているけど話したことはない、というような人と、なぜか連日話をしている。なぜだ、俺がそんなに寂しそうに見えるか。僕は気位が高そうな見た目で実際に高くて、傲慢で不遜でしかも坊主だ。親しみやすさのかけらもないはずなのに、この二か月での変化は何だろう。いや、本当は答えは出ているのだと思う。ここ二か月くらい、胸の筋肉の緊張を解くようにしていて、人によってはそれを第四チャクラとも言うらしい。胸襟をひらくとか、腹を割って、とか、胸の内をさらすとか、そういうことかもしれない。つまり、ノーガードで暮らすこと。

●プルプルのナンコツキーマ

昨晩、友達とプルプルに行った。いつもおいしいけど、なんだか昨日は染みた。うまいなこれ、と思った。トルカリという、つぶした芋に多めのマスタードをテンパリングしたようなものと、ほうれん草のサブジをトッピングした。この組み合わせが良かったのかもしれない。一緒に行った人は普段はチキンベジタブルらしいけど、ナンコツキーマを頼んだ。これうまいですね、一番うまいやつですね、と言っていた。そうそう、ナンコツキーマはおいしい、また食べたい。

●体の動かし方、試行錯誤

まえに、ネイマールっぽい動きをするには、僧帽筋上部の力でちょっと肩をすくめるようにして腕を振る、その時、掌屈して、かつ、手のひらを後ろに向けるように内旋すると良いと書いた。僧帽筋上部の力を使うことの後に、掌屈と内旋に気がついた。掌屈と内旋の方が新しい発見。だから、それにとらわれてしまい、つい、手先を曲げたりひねったりすることに意識が向いて、僧帽筋上部で肩甲骨を挙上させる意識がおろそかになった。すると、上半身のひねりがスムーズでなくなり、動きが遅くなる。あれ、なんか今日ちょっと違うなあと思ったけどやっている間は気がつかず、あとで検討して気がついた。進化するためには新しい要素をどんどん取り入れなければいけないけど、そうすると、ひとつ前のことがおろそかになりやすい。だからもう一度戻って、確認する。それでもう一回新しいことに取り組む。次はきっと、僧帽筋上部を意識しつつ、掌屈と内旋を試すことができるはず。すこしずつ、すこしずつ。

●社交性カウンターパンチ

フットサル場にいる人はたいてい目が死んでいるのだけど、中には、積極的にひとと交流する人もいる。あー佐藤さんどうもどうも、いやあいやあ、といった調子で、僕の名前も覚えてやしまさんと呼ぶ。その人はあえてコミュニケーションを軽くして、数をこなせるのをひそかな自慢にしている。社交的と言ってもいいと思う。ふと思いついて、本物を見せてやるかと思い、ああどうもどうも、から、いやあこの間の地震で彼女と別れちゃって、そうそう震災破局ってやつ、いやいや水道が使えなくてねえ、あ、そういえば今日のフットサルでのあのドリブルなんですけどお、とフルオープンで喋った。相手はひいていた。小出しにするな、やるなら本気でやれ。

●ゴドミ

母がパーマをかけなおした。すれ違うばあさんが、母を、五回くらい見た。五度見。ゴドミ。