六花亭マイ・ラブ

南インド屋は六花亭の非公式スポンサーです。いわゆる食べて応援です。

それはあくまで冗談ですが、sponsorを、後援すると捉えれば、お金をつかうことは、だいたいがsponsorなのかもしれませんね。マクドナルドで680円を使ってビッグマックセットを食べることも、塊の肉をコストコで買って、家に帰って挽いてハンバーグにして食べることも、ある種の選択であり、スポンサーであるのだろうと思います。

そういうこともあって、適当なことにお金をつかうのは嫌いです。こだわりの、好きな本を並べてあるような、間接照明のやけに多いカフェに行って、コーヒーメーカーで淹れたよりおいしくないようなコーヒーに800円を払ったり、間違ってのこのこ参加してしまった飲み会の居酒屋で、飲み放題つき3500円を払ったりすると、ものすごくいやな気持ちになります。腹の底からむらむらと、あーもったいない、の一語がわいてきます。腹立ちまぎれにケーキでも買って帰りたくなります。

そう、六花亭の話です。六花亭って、あの、マルセイバターサンドの六花亭です。カフェもあるんですよ。

六花亭カフェは、札幌駅の北口から右に行ったところと、一応は札幌のおしゃれエリア円山駅の裏側、真駒内、森林公園温泉のちかく、あとは本店の帯広にあります。あ、もうすこし他の店舗もあったかもしれません。札幌店と円山店しか行ったことがないのですが、どちらも明るくて広くて、気持ちの良い場所です。

とくに札幌駅店は新しく、天井も高いです。昼の光が差し込むと、白で統一された床や壁や調度に、まぶしいくらいに反射して、目の裏まで白い光が染みるようです。席は100席ちかくあるのでしょうか。待ちのお客さんがいることが多いですが、回転も良いです。めげすに待ってみてください。わりとすぐ座れます。

そんな札幌店に比べると、円山店は、やはり古い分、古いなりですが、なんといっても、プディングケーキがあるのです。360円です。世界で一番おいしいです。それは大袈裟ですが、なんというか、この土俵の中では世界一の気がします。その土俵って何の土俵っていうと、決して本格派ではなく、シェフが神経詰めて味を決めたものでもなく、値段が高くもなく、今風でもない土俵です。あ、その土俵には六花亭しかいないかも。

出てきてすぐだと、まだプリンが冷たくて、食感が良くありません。すこし置いてぬるくなってくると、パン部分も緩んで、統一感がでて、おいしくなってきます。画像のとおり、生クリームの上に載っています。生クリームが、敷いてあるのです。嬉しいです。

ちなみにコーヒーは250円です。黒くて苦い汁です。おいしくないけどおいしいです。お替りも注いでくれます。

店員さんもかんじがよくて、水のコップも大きくてたっぷり水が入っていて、活けている花は、造花と思いきや生花で、トイレも綺麗で扉もするっと滑るように開いて、ストレスが少ないです。

六花亭の話をするつもりが、六花亭カフェの話になってしまいました。札幌に旅行で来た人を連れて行ったら、すごく喜ばれそうです。よく考えたら僕に友人はほとんどいなくて、札幌に来る友人もはもちろんいないので、連れて行ったことはありませんが、たぶん喜びます。

南インド屋は、六花亭を応援しています。応援されても困るでしょうが、こつこつと買って、心の中で応援しています。これからもよろしくお願いします。