パチャディpachadiとは

もちろん例外はたくさんありますが、

パチャディpachadiとは、タミル・ナドゥ州やケララ州では、ヨーグルトやココナッツなどとスパイスで野菜や果物を和えたようなものです。

アーンドラ州では、細かくした野菜や果物を細かくして作ったペーストや漬物のようなものを指すことがあります。よりスパイシーです。アーンドラ州では、chutneyやpickleに近いようです。

語義としては、pachadiは、タミル語のpachaiபச்சைという語から来ているようです。pachaiは、「青い・緑の・火を通していない」という意味です。

材料は、大体どんな野菜や果物でも良いです。

以下、不確かな情報ですので参考程度にどうぞ。

○厳密に言うと?

pachadi、という語を、サラダ、くらいの意味で使えなくもないようですので、そうなると、厳密な定義というのがますます難しくなります。pachai、がuncookedくらいの意味なら、材料は生じゃなければいけないような気もしますが、実際はそんなことはありません。原型は、生だったのかもしれません。

○野菜は生なの?

人参やキュウリは生でも大丈夫ですが、ほかの野菜は、基本的に火を通すはずです。

○どんなスパイスを使うの?

マスタードやカレーリーフを、油で炒めて(いわゆるテンパリング)最後にかけることが多いです。また、ケララ州では、多めのマスタードを挽いて、マスタード味にすることもあります。他の地域ではそうしない、という意味ではありませんが。

タミル・ナドゥ州やケララ州ではターメリックや、クミン、ホールチリ、などを使うことが多いですが、ほかのものを使ってはいけない訳ではありません。ただ、クローブ、カルダモン、シナモン、などは、使わないイメージです。

アーンドラ州の、よりスパイシーなpachadiなら、どんなスパイスで使われえます。

○ヨーグルトは必須なの?

必須ではありませんが、タミル・ナドゥ州、ケララ州では、使うことが多いです。ただ、手元にある本では、ヨーグルトをつかわない、フルーツポンチのようなものも紹介されています。これは完全にシャバシャバなので、冒頭の定義からは外れています。やはり色々なんですね。

○ココナッツは必須なの?

必須ではありません。とくにケララ州で使うことが多いような気がします。

○ノンベジはあるの?

チキンのパチャディ、ということですね。タミル州やケララ州では、無いと思います。アーンドラ州なら、チキンのスパイシーオイル漬けのようなものがあります。chicken pickleやchicken acharに近いです。chicken pachadiとchicken pickleがどのように使い分けられるかは、よくわかりません。

○ライタとは違うの?

ざっくりヨーグルトサラダ、と捉えれば、ライタをパチャディと呼ぶこともできます。ライタはヒンディーです。


ビーツのパチャディ beet roots pachadi

目に鮮やかなビーツのココナッツヨーグルト和えです。

見た目に反して味は地味です。

beetroots pachadi