六花亭の要冷蔵デザート「フルーツパフェ」とスパイスティー

 

『フルーツパフェ』280円

サイズ比較のためのきつねさん(逆光)

商品名:フルーツパフェ

価格:280円(税込)

販売時期:おそらく10月から、たぶん10月いっぱい

販売店舗:デパートの中に入っている店じゃない 独立店舗(札幌本店除く)

味の評価:とてもおいしい

構成

上に載っているのは、イチゴ、缶詰の黄桃、ブルーベリー、それから、緑のネリッとしたあれかと思ったらグリーンキウイ。その下にプリン。生クリーム。カスタードっぽいムース。そして最下段にスポンジちょっとと濃い目のキャラメルソース。幸せの多層構造。

何故にフルーツパフェ

週に6回は六花亭の売り場をのぞく私なのですが、10月から出たこの新商品を見たときは、「おやおやフルーツパフェですか、おやおや」と思いました。なぜかと言いますと、毛色が違うのです。冷蔵コーナーに並んでいるものをざっと並べると、イチゴ畑(瓶入りのジャム)、六花の森ヨーグルト(カップ入りの無糖ヨーグルト)、醍醐(チーズスフレのサンド)、カボチャプリン、クレームブリュレ(濃いプリン)、シフォンケーキ、栗シャンティ(栗のそぼろと生クリームだけの夢の食べ物)、抹茶みつまめ、ときて、フルーツパフェです。わかります? このかんじ? フルーツパフェはなんというか、うわついたかんじがしませんか。ハイカラですよね。そして、上に載っているフルーツが演出する圧倒的な昭和感。横から見ると逆三角形の容器の不安定さもあいまって、なんとも落ち着かない商品です。それらと、新商品への期待「うほ!あたらしい!」、イチゴと缶詰桃の織り成すお誕生日ケーキ感「うほ!パフェだ!」、目新しいものについ惹かれてしまう浅薄さを隠したい気持ち「人生万事塞翁が馬なのだ」、などが相まって、「おやおや」となるのです。誰もが納得いく解説だと自負しています。おやおや。

個人的なおやおやは置いておいて、毛色が違うのは、ほんとうです。六花亭の生菓子は季節ものが多いのですが、このフルーツパフェには季節感はありません。デパート6階にあるレストランの空調です。季節感のないものが、ぽつんと出てきた違和感。皆様ご存じないとは思いますが、例年冬に出していたカップのショートケーキは、去年の冬は売りだされていませんでした。そういう、わかりやすい洋菓子でかつ季節感がないショートケーキを廃しておきながら、ここにきてフルーツパフェ、です。これはなんとも奇妙です。

ひとつ推測としては、(六花亭にしては)高単価の生菓子を増やしたかったのか、ということです。9月までは杏仁豆腐(最高においしい)がありました。9月に入るとそれがなくなり、売り場がちょっと寂しくなりました。いつもの安定感ある六花亭です。なんというか、うわついたものがない9月でした。このときに、売り上げが落ちたのではないでしょうか。スーパー勝手な予想です、ごめんなさい。それで、やはり生っぽくてふわっとして甘いものを冷蔵コーナーに置かないと、客足が落ちるな、という判断から、このたびフルーツパフェ発売となったのではないだろうか、と思うのです。スーパー勝手な推測です。

甘みが強いけどおいしい

前回の蒸し栗モンブランの話では、赤飯に甘納豆をいれる砂糖ジャンキーの国北海道のお菓子のわりに、甘みが強くない、と言いました。このフルーツパフェは、しっかり甘いです。しっかり甘くて、乳脂肪分も多く、ムースもこっくりとして、最下段のキャラメルは甘苦いです。そういうバランスです。上に載っているフルーツの酸味と合わさって、食べ終わった時には、かなりの満足感です。そうかこれが280円か、と思うと、ほかのすべてのデザートが高価に思えてしまいますが、それは幻覚で、六花亭の値段がおかしいのです。

生クリームの質

原材料を見ると、「生クリーム」となっています。植物性ではありません。ホイップクリームとか、植物性油脂ではありません。そうなのですが、食べた印象としては、「植物かな?」とかんじました。僕の舌の問題ですね。そうですね。

南インド屋のスパイスティーと合わせると

まあ特段合うというわけではないのですが、スパイスティーはおいしいので、買ってください。フルーツパフェは、パフェなので、飲み物を横に置かずに、勢いよく食べて口の中を甘さで満たすのが正解の気もしますが、スパイスティーもおいしいです。あえていうならコーヒーか、濃い目に入れたアッサムかな、という気もしますが、スパイスティーもおいしいです。

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