雑記2019/08/04「チャイのこと」「小説を書く」

●チャイのこと

スパイスショップでチャイを売っている。売れ筋のひとつだけど、思ったよりは売れていない。というのは、チャイは、すでにある程度、市場が出来上がっていると思うから。ブログでも、これまで一番シェアされたのはチャイのレシピなのも偶然ではないはず。レモンラッサムの作り方を喉がかれるくらいに叫んでも誰も振り向かない。ごく一部の人は振り返るとしてもそれはノーカウント。ただのマニア。パイは小さい。それに比べると、チャイは、フットサル場で会うと話をするかばん屋さんでも知っていたから、きっと知名度がある。スタバでも売っている。チャイティーラテ。チャイティーラテってなんだろうね。チャイはteaもしくはミルクティーを指すのに、そこにティーをつけて、それでも足りないのか、ラテまでつける。チャイティーラテ、チャイティーラテ。頭痛が痛くて頭が痛いんだなきっと。頭の痛い話だ。話がそれた。とにかくチャイはある程度の知名度があるから、もっと売れても良いと思う。だから作り変える。いまは袋に詰めてそのままで売っているけど、ティーバッグにする。ティーバッグはあんまり好きじゃないのだけど、便利なのはわかる。一度使うと戻れなくなるくらい便利。そこに付け込んで、市販品の5倍くらいスパイスが入ったチャイを売り出して、二度とチャイティーラテを飲めない体にしたい。スパイスの量だけでなく、茶葉の量自体、つまりティーバッグに入っている量を、市販品の倍くらいにしたい。市販品はだいたい2gのようで、これでは、おいしいチャイをつくるのはほぼ不可能。だから南インド屋では、ほんとにちゃんとおいしいチャイを作れるティーバッグにしたい。ただいま試作中。

●小説を書く

小説を書いたことがある。ためしに送ってみたら、小さく名前が載った。へえこれでも偏差値ある程度いくのだな、とおもってやめた。その程度の熱意だった。そしていま、機運が高まっている。つぎはエンタメで行く。30歳になったから書けるものを書く。能力の問題ではない、覚悟の問題。それで、エンタメ系の小説をたくさん読んでいる。日本人作家で一番良かったのは、海堂尊の『チームバチスタの栄光』。すごい。面白い。これでデビュー作かすげえなと思った。今の僕では書けないレベル。シリーズ二作目が笑っちゃうくらいに面白くないのも含めて、プロだと思う。外国人作家では、ジェフリー・ディーヴァの『ボーン・コレクター』。文句なしに面白い。すごいね。これくらい書けたらいいなと思う。同シリーズの『ウォッチメイカー』は一転して面白くないのも、プロの証左。それ以外にも、玉石混交でいろいろ読んで、大抵は面白くないのだけど、それぞれに得るところがある。昔なら、ケッと吐き捨てておしまいのところを、いやいやちょっと待て、この駄作だって売れた理由があるんだぜ、と分析する。それでもたまに消化しきれなくて、「なんでこんなのが売れるんだ!やってられねえよこんな世界!」と思ってしまうこともあるけれど、やっぱりそんな本でも、素人の僕が見習うべきことはたくさんある。全部ちゃんと読む。すみません、嘘をつきました。『和菓子のアン』は無理でした。菜の花食堂なんとか、というのも読んでいる途中で棚に戻してしまったし、八日目の蝉はただただ苦痛だったし、悪人は放り投げたくなる気持ちを抑えてそっと棚に戻しました。まあ、それでも、本を読むリズムを取り戻したら、ああ本を読むのって楽しいな、とどんどん読んでしまい、書くのが後回しになっているので、どこかで区切りをつけて書こうと思う。がんばる。