食べ物エッセイなど

下戸と泪と男と女の話 その②

世界を二元論的に語ってみましょう。

世の中には、男と女がいる、若者と年寄りがいる、東側と西側の陣営がある云々。キノコが好きな人と、キノコが嫌いな人、世の中には二種類の人間がいる、などと、言葉遊びのような表現を、あちこちで見かけます。この言い回しって、だれが始めたんでしょうね。

それでは、酒好きと酒が好きじゃない人、この違いは、世界を二つに割るほどなのか、と言うと、少なくとも、キノコよりは説得力があると思います。

そういう話です。世界はアルコールで二分されていると思うのです。承前です。

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下戸と泪と男と女の話 その①

今日のBGMは、酒と泪と男と女です。吉幾三の「酒よ」でもOKです。

酒と言えば、夜、雑踏、男女、ネオン、重たい扉を開けると小洒落たバー、紫煙、口紅、終電、男と女、です。ざっくりいうと、酒と言えば、男と女です。

そこで、下戸の、男と女事情を書いていこうと思います。

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ミールスは、手で食べた方がおいしい、気がする

インド料理と言えば、漠然と、手で食べるもの、という印象があるかと思います。

葉っぱの前に座って、片手でカレーを口に運ぶ図は、一度くらいどこかで見たことはありませんか。それはまさに、南インドの風景です。そのイメージの中の男性は、たぶん頭にターバンを巻いていて、ひげも蓄えていて、もしかすると白い服を着ているかもしれませんね。怪しい音楽も流れています。もちろん豚肉は食べません。

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ヘビーシロップとヘビーオイル復権の日は来るのか

世は肉ブームみたいですね。

世の中のざっくりとした流れとして、たしか20世紀はじめくらいに、アメリカのどこかの団体がこういうことを言い出しました。詳しい人がいたら訂正してください。『脂肪の歴史』という本に依拠しています。

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工場長にはウィスキーを

おいしいウィスキーは、本当においしいですよね。

前のコラムで、食べる人とお金を払う人が違う贈答用のお菓子は、高いわりにおいしくない、という話をしましたが、ウィスキーやブランデーも、その類かもしれません。

30年もの40年ものになると、贈答用の匂いがしてきます。

まさにそういう、贈答用としてお金を使った話です。しかも社内での手土産として。

 

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スパイスへの思い入れ。コリアンダーシード、パクチーの種。

コリアンダーシード

先日に続いてコリアンダーです。今度はシードなので、つぶつぶの方です。

コリアンダーシードを挽けばコリアンダーパウダーになるのですが、これがなかなか、別物なのです。基本的にインド料理では、コリアンダーパウダーを、コリアンダーシードで挽いたもので代替することは、おすすめできません。

なぜなら、コリアンダーシードは、華やかな香りがするからです。

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スパイスへの思い入れ。チリパウダー、辛みとうまみ。

チリパウダーとは、赤唐辛子粉のことです。一味です。

チリコンカンに使うチリパウダーというミックススパイスもありますが、あれとは別です。

チリパウダーといえば、辛みのスパイスなのですが、それだけでなく、風味と色も重要です。唐辛子のうまみに関しては、ためしてガッテンでもやっていましたが、まさにそうなのです。

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スパイスへの思い入れ。実は味が重要なターメリック。

スパイスを分類するとき、ターメリックは、色付けのスパイスとされることが多いです。

そうですね。白いシャツについてとれないのはターメリックの黄色ですし、手に色がついて「あ、あのひとカレー屋さんだ」と女子高生にひそひそ言われるのもターメリックの黄色です(被害妄想)。「あのひと甘い香りがする、パティシエさんだ」とは違って、世間の目が厳しい気がします。インドのスイーツはカルダモンの香りです!

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